▼セレクトセール2018 1歳馬最速診断 オルフェーヴル・キズナ編(No.117、200)

オルフェーヴルキズナ産駒は1頭ずつの推薦となりますので、一気にご紹介しましょう。

まずは2017年がMAX活性だったオルフェーヴル産駒から。

 

今のところ気持ちに余裕がありそうでなにより

 

▼No.200 ヘヴンリークルーズの17

17年4月28日生まれ 牝 栗毛
父 オルフェーヴル
母父 ファルブラヴ

 

【診断結果】

・優先祖先 父 オルフェーヴル

・馬場、距離適性 芝の中距離

・基礎体力値 66(平均50)

・頭脳 やや心配

・総合 ★★(満点は5つ)

 

「タックス系」は昔から堅実な母系として知られますが、枠をはみ出すような大物を出すまでには至っていません。

Alydar(1975)やフジキセキ(1992)ではやはり早熟牝馬に出てしまうようで、「牝馬の父」として有名なファルブラヴ(1998)をつけることでようやくゆっくりキャリアを過ごす産駒(母ヘヴンリークルーズ)に恵まれました。

本馬の父オルフェーヴルがこんなにスタートダッシュのいい種牡馬とは思っていませんでしたが、これだと本馬は再び「早期勝負」型に戻る可能性もあるでしょう。

 

母系は5代前からスピードを測れる由緒正しき系統で、

5代母 Party’s On Me 77年3月23日生
4代母 Taxpayer’s Folly 84年3月22日生 ○→BAD
3代母 タックスヘイブン 91年4月7日生 ×
2代母 タックスシェルター 98年4月11日生 (×)
母 ヘヴンリークルーズ 05年1月16日生 ×
本馬 17年4月28日生 ○

4代母だけかなり早生まれだったのか、一見サイクルを外れていますが、その後の産駒がきちんと活躍しているところをみると、予定日は4月初旬だったのかもしれません。

 

本馬で一番の心配はインブリードがかなり濃いことです。

エピファネイアと違い、父系ステイゴールドも母系フジキセキ高活性時のサンデー産駒なので本馬のサンデー3×4は生きています。

他にもNorthern Dancer、またLt.Stevensなんていうナスルーラ系血統もクロスしていますので、精神面には細心の注意が必要になるでしょう。

動画を見る限り、今はまだチャカチャカした面はさほど見せず、前肢の出もいいので、素材としては間違いないと思いますが、さて競馬で使い込むとどう出るでしょうか。

 

次のキズナはこれが初年度産駒となりますので、まずは父の血統背景を紹介しておきます。

 

キズナってこんな種牡馬

 

▼キズナ 牡8 青鹿毛

2010年3月5日生まれ
父 ディープインパクト
母父 Storm Cat

・優先祖先 父の父 サンデーサイレンス
・基礎体力 63(平均50)
・馬場&距離適性 芝の中距離

 

キズナは「Storm Catにサンデーがハマった好例」とよくいわれますが、私はそれよりも「ずいぶん古めかしい母系だな」というのが初見の感想です。

5代さかのぼるともう戦前の馬が出てきますし、米で主流のミスプロBold Rulerがつけられたこともありません。

かわりに出るのはテディ系のDamascus(1964)、ブランドフォード系のAcropolis(1952)という傍系の名前ばかり。
とくにAcropolisの父Donatello(1934)は、ディープ側のBusted(1963)〜Crepello(1954)〜Donatelloともクロスしているのですが、それを指摘する人はあまりいません。

思うに母キャットクイルの生産者は「ずっしり重くしかも方向性のない牝系」を一新したくて、当代一の人気種牡馬だったStorm Catの力を借りたのかもしれません。

見立ては正しく、そこから先のキャットクイル系の爆発につながりました。

 

キズナの隠れた武器のひとつは傍流をくむ血統由来の「頭脳の明晰さ」にあります。
後年骨折後に復帰してもいまひとつ末脚が弾けなかったあたりは、その賢さが逆に足かせになっていた(アクシデントを体がよく覚えていた)のではないかとみています。

 

父同様この馬も頭脳明晰の可能性あり

 

▼No.117 タニノカリスの17

17年4月27日生まれ 牡 鹿毛
父 キズナ
母父 ジェネラス

 

【診断結果】

・優先祖先 父 キズナ

・馬場、距離適性 芝の中距離

・基礎体力値 66(平均50)

・頭脳 明晰

・総合 ★★★(満点は5つ)

 

キズナ自身がさまざまな傍系を活かした血統構成であるのに加え、本馬は母父ジェネラスが9歳時ゼロ活性となっています。

このジェネラス・ゼロ活性は大きなポイントで、まずNorthern Dancerクロスを一切考慮しなくてよいこと、さらに祖先の数がひとつ減ることで産駒の余計な血のコンプレックスが減ること、将来的に配合をしやすい、相手を考えやすいことなど、多くのメリットが得られます。

 

母の弟つまり本馬の叔父にはダービー馬タニノギムレット(父ブライアンズタイム)がいますが、桜花賞戦線を賑わせた祖母のタニノクリスタル(父クリスタルパレス)も自分にとっては懐かしい牝馬の1頭です。

3代母 タニノシーバード 72年4月27日生
2代母 タニノクリスタル 88年4月4日生 ○
タニノギムレット 99年5月4日生 ×
母 タニノカリス 97年4月29日生 ×
本馬 17年4月27日生 ○

 

頭がスッキリしているということは、レースで余計なエネルギーを使わないということでもあり、折り合いに不安がなくなります。

私自身、キズナはあまり距離伸びていい種牡馬と思いませんが、本馬は賢いがために距離をこなす素地があります。

また2代母タニノクリスタルが3代母タニノシーバードのMAX活性を継いでいるのも、良馬の条件です。

発情期間中やや後半の配合で、スピードそのものは大したことがありませんが、ひとことで言うとレース巧者に属するでしょう。
キズナ産駒では、コスパ含めダントツトップの推薦馬です。

 

もうすぐトップテン圏内の馬たち

 

オルフェーヴル産駒では
▼No.15 ベルベットグローブの17(体力47)
キズナ産駒では
▼No.105 ペガサスゴールドの17(体力31〜56)

この2頭はどちらも「母がゼロ活性で体力的な継承がなかった馬」です。

 

スピードに関してはある程度折り紙がつくものの「なにも好き好んで母活性ゼロの馬を推さなくても」という理由で残念ながら圏外でした。

ただし基礎体力そのものはべらぼうに低いわけではありません。
ペガサスゴールドの17は4代目と3代目の間にもゼロorMAX活性判定が残り、うまくいけば平均以上の体力も得られます。

こういう馬にかぎって、その後を追いかけてみたくなるんですよね…。

 

次回はジャスタウェイ産駒を見ていく予定です。

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