▼勝ち抜けPOG2018 ケイデンスコールに見る基礎体力の重要性

夏のキャロットC祭りもようやく下火になり、ブログへのアクセス状況は大分平常通りに戻りました。

それでも変わらず毎週多くの方に見ていただけて、とても嬉しく思っています。

とくに数はあまり書いていないのに、POGを勝ち抜く必須理論については毎回一定の人気があって読まれているようです。

秋はちょうど各POG最後の(緩めのルールなら?)締め切り時期でもありますので、今回は私のブログ推薦2歳馬で初めて重賞を勝ってくれたケイデンスコール(父ロードカナロア)について、あらためてその血統的魅力や推薦の理由を語りながら、競走馬の母系が持つ意味について考えてみます。

 

本馬の魅力のほとんどが母系にある

いきなりぶっ込みますが、この分析を始めてから、父つまり種牡馬に関してはあまり関心がなくなりました

というのは、その馬が走れるか走れないかはほぼ母親に依存していることがわかってきたからです。

競走馬の父親の役割、母親の役割は、それぞれ異なります。

詳しくは動画にしたいと思って、今まではあまり詳細なことを述べてきませんでしたが、大まかに言うと

▼父親は馬の形を作り、母親は馬の中身を作る

のです。

とくにスピードと体力の有無は、過去に種付けした父親を何代見てもわかるものではなく、母の系統を4代までさかのぼることでやっと確定します。

やはり生物は、お母さんの体調次第で子孫の素質に大きな影響を与えるのです。

 

前置きが長くなりましたが、このような視点であらためてケイデンスコールの4代母までを見てみると、

ダイナサッシュ 79年3月16日生 3月2日〜5月2日が良いサイクル
ベルベットサッシュ 86.5.19 き(×) 5.2〜7.2
ホールオブフェーム 91.4.27 き(×) 5.11〜7.11
インダクティ 08.3.3 き× 2.17〜4.17
ケイデンスコール 16.2.11 ぐ○

ここで注目いただきたいのは、各世代間の「年齢差」「間隔」です。

→ダイナサッシュ(7年)ベルベットサッシュ(5年)ホールオブフェーム(17年★)インダクティ(8年)ケイデンスコール

 

馬の繁殖サイクルはいつも申し上げるように8年で1サイクルです。

生まれてすぐから活性は上昇しはじめ、9歳(8年目)の2か月目までにMAX活性となり、その後すぐにゼロ活性に戻ります。

よって9年(種付けは前年に行われるため)という間隔が活性面から見て最も期待できる母と子の年齢差であり、さらにそこに8を足した17年という間隔もMAX活性が期待できる年齢差であることがわかります。

もしそれがかなわなくても、8年サイクルの後半4年(5歳から9歳)であればずっと優性期となるため、平均以上の体力を仔に伝えることができるのです。

 

ケイデンスコール4代まですべて優性期の母から良い体力を受け継ぎ、その上2代母からはMAX活性★を継いでいます。

またこのサッシュ系のスピードサイクルは、偶数間隔年に母の繁殖サイクルに入るのが必須条件で、奇数間隔年はサイクルから外れていいファミリーです。

ケイデンスコールは3月初旬が種付け日と予測され、母の偶数間隔年サイクルのほぼ中央に位置しますので、かなりの確度を持って「OK馬」と判定できる優等生だったというわけです。

 

まだまださかのぼるとファミリー本当の底力が見える

ケイデンスコール自身の分析は母系を4代さかのぼった時点で終了ですが、ご存じのようにこのファミリーはバランスオブゲームサッカーボーイを輩出した名門で、分枝した先にはステイゴールドの名も見えます。

そこで4代母ダイナサッシュのさらに古い祖先3代を調べると

Sylko(1948) →MAX
Sash of Honour(1957) →MAX
ロイヤルサツシユ(1966)
ダイナサツシユ(1979)

となり、なんと優性期繁殖がさらに3代続くばかりでなく、6代、7代とMAX活性が2代連続していることがわかります。

これらの恩恵はさすがにケイデンスコールまでは届きませんが、サッカーボーイステイゴールド(どちらも母7歳時の産駒)には絶大なる効果を与えており、サッシュ系の優秀さを物語るものです。

 

ケイデンスコール新潟2歳Sをキャリア3戦目で迎えました。

本来なら新馬を勝って2戦目にステークス、というのが陣営の理想プランだったでしょうが、私は彼の豊富な体力をもってすれば、3戦目でもきっと順調にレース当日を迎えてくれると思っていました。

基礎体力に欠ける馬は、苦しくなると精神的に不安定となり、レースでのイレ込みや出遅れにつながります。

また経験則上、基礎体力に欠ける馬は休み明けこそ狙い目で、叩き良化型のほとんどが基礎体力高めの馬たちです。

 

POGもクラブ馬も毎日元気に鍛錬して、レースを走ってなんぼの世界。

走っては馬体が減って3か月休む、2走に1回しか走らない、いつもパドックでイレ込んで終了…などはある意味隠れた(誰もそう言わないけど)虚弱体質馬の一面で、そうやって自身で力をセーブし、壊れないようにしているフシもあります。

ですから代々母の年齢間隔をちょっとチェックしておくだけで、ごまんと存在する良血馬づらした虚弱お坊ちゃまからかなり逃れることができるのです。(新馬前の調教くらいでは体質の弱さは絶対わからない)

とくにMAX期に良い仔を出した直後の10歳、11歳の母(とその産駒)については、何も知らないと絶好の狙い目に見えますが、それらはハッキリ言って人気先行の地雷物件、カモです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です