▼この1頭!今週末の新馬戦ピックアップ(2018.11.17)

土曜の新馬戦は東京が牝馬限定戦なので、福島と京都の新馬戦をとりあげていきます。

しかし土曜はなんといっても「東スポ杯2歳S」が楽しみ。

今年の2歳戦では一番といっていい素材が集結し、超ハイレベルの闘いを見せてくれそう。(京王杯よりこちらをG2に格上げしてほしい)

中でも注目はここまで本ブログ中トップ級の配合内容を誇る、5番のヴァンドギャルド(牡・父ディープインパクト)。

人気はルヴォルグ(強え)、カテドラル(これもブログ馬)らに譲っても、配当妙味があるのはむしろ今回だけのような気がします。

C・デムーロにもぜひがんばってほしいです。

 

▼土曜福島5R 芝2000

メンバー中唯一のOK判定が、5番のニシノコントラバス(牡・父リーチザクラウン)。

ただこの馬は、前4世代すべての種牡馬が劣性期にあたるいわゆる「アドマイヤムーン型」配合馬。

よって優先祖先の決定が難しく、母系の特徴をつぶさに見ていかないとなかなか結論が出ない。

 

たとえば2代母ミュンシーは仏10FのG1・サンタラリ賞を勝っており、距離適性は十分のようだが、いちおう5世代目の父馬Tom Fool(1949)が優性期なので、優先はもうひとつさかのぼって3代母Martingaleあたりではないだろうか。

といっても、英国生まれの2勝した牝馬というだけで、それ以上詳細はわからず…。

ミュンシーはMartingaleのMAX活性産駒でもあり、いずれにしろここが本馬配合のキーになっているのは間違いない。
基礎体力は★53。

 

逆に適性は?も体力面で今後ちょっと注目しておきたいのが、9番のアポロモーリアン(牝・父モンテロッソ)。

父の距離実績を見てここに参戦を決めたのだろうが…。

 

実はこの年のモンテロッソはMAX活性orゼロ活性で、本馬は6月種付けなので後者のゼロ活性産駒に当たってしまう。

すると母系のシアトルダンサー2の母マイチャーマー(1969)が優先となり、適性はダートのマイルへと移ることになる。

ただし本馬の本当の武器は、4代母と2代母による2回のMAX活性継承にあり、基礎体力は驚異の★★88!

判定のぎりOK5日と合わせて、もし今後ダート変わりしたら一発狙っていきたい。
当日、馬の形はよく見るつもり。

 

大穴なら7番のトモジャパルムドル(牝・父ケープブランコ)か。

判定はぎりOK6日、基礎体力47と平凡の域を出ないが、この馬も父ケープブランコが祖父ガリレオのゼロ活性馬

よって優先はケープブランコの母系をさかのぼることになり、3代目にいるFoudroyer(牝・1980)あたりがクサい。

Foudroyerはアーテイアスの産駒なので、芝10ハロンはおてのもの。

ただこれ以上母系をさかのぼるとマイラー色が強まるので、小回りのローカルならという期待込みで大穴に指名する。

 

▼土曜京都5R 芝1600

ここは1頭図抜けた配合馬がいて、できるなら相手も1頭に絞りたいレース。

 

不動の本命は、2番のルプリュフォール(牡・父ロードカナロア)。

2代母シャンクシーは吉田照哉氏の所有で、欧州の芝マイル戦線を渡り歩いた堅実な牝馬。

ただ残念ながらよい後継には恵まれず、しばらくファミリーから音沙汰がないが、本馬の母マイノチカラ(父サンデー)は、キャリア中央1000万下の身ながら母の正しいサイクル&MAX活性を継いだ期待の牝馬(だった)。

 

では今までなぜ産駒が走らなかったかというと、ことごとく父が劣性期の馬ばかり付けられているから。

それもシャンクシーあたりで優先が止まればいい形を得たのだろうが、なにしろ

08年パドルボード 父タニノギムレット MAX →これはよい
09年ミスエコパワー 父タニノギムレット MIN
11年レッドフォース 父キンカメ MIN
13年ジュンユーミン 父キンカメ 3/8
14年ウォーターフロート 父コンデュイット ゼロ

と父馬の活性値は散々で、優先は5代前にいる豪州産のNoholme(1956・栗毛)あたりまで遠のいてしまう(どんな馬かも知らんし)。

 

それを裏付けるのがきょうだいの毛色。

08年のMAX活性期産駒はきちんと父タニノギムレットと同系の黒鹿毛に収まっているが、あとはすべてが栗毛馬

2頭連続のキンカメ産駒も、ですよ?

馬の配合って、これだから恐ろしいんです。

 

そして本馬こそが、ほぼ10年ぶりにファミリーに現れた父優先の鹿毛の牡馬。

ロードカナロア優先&基礎体力★75でちょぴっとでも走らなかったら、哀しすぎるわ!

というわけで土曜はこの馬だけを応援します。

 

相手? ああ相手がほしい方は大外10番のマジストラル(牡・父ハービンジャー)を一考。

父劣性で優先はサドラーの偉大な母上Fairy Bridge(1975)。

あんまり切れはなさそうだけど、ぎりBAD4日&基礎体力75は絶対無視できない。

 

大穴? ああ大穴まで知りたがる欲深さんは…(しょうがないなあ)6番のドウニモトマラナイなんてどう?

名前がいいでしょ?山本リンダ♪(若い方は知らないよね)。

ただしこの馬、優先はAck Ack(1966)っていう米系ダートの名馬だからね。
ポンと先行できてどこまで、かな。

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