▼スイートピーS2019 オークス最終切符はあの馬で仕方ない?けど覚えておきたい素質馬ウインメルシー

セリユーズの配合レベルはゆうに重賞級

勝ち馬にしかオークスへの優先権が与えられない狭きトライアル、スイートピーS。

よってその一席は基礎体力バツグン★★75のシルク馬セリユーズ(牝3・父ディープインパクト・国枝栄厩舎)で仕方がなく、あとはドングリの背比べといった風情で一歩抜け出した馬もいない。

一般にOP特別(今ならリステッド)あるあるとして

▼基礎体力が50近辺の馬ばかり集まる現象が起こりやすい

ことは知っておかれるといいだろう。

レースをやるたびに順位が入れ替わるような、実力拮抗(悪く言えば頭打ち)のメンツが集まる場所、それがリステッド競走である。

スイートピーS有力馬基礎体力一覧

アイリスフィール 50
ウインメルシー ★69
カレンブーケドール 43
グレイスアン 34
クールウォーター 56
サムシングジャスト 53
シャワークライム 41
シングフォーユー 56
セリユーズ ★★75
チャチャチャ 56
ラシェーラ 53

ご覧のように、残りはごく平均的な基礎体力の持ち主ばかりで、セリユーズ1強の構図は動かない。

しかし今後のことも加味すれば、★69のウインメルシー(牝3・父ジャスタウェイ・鈴木伸厩舎)は次走500万下からのリスタートが見込まれ、注目できる存在だ。

ウインメルシーの繁殖サイクル

Missy Baba 1958
 Toll Booth 71.5.17 5.1〜7.1
  Plugged Nickle 77.3.1 ぐ×
  Key to the Bridge 84.5.15 き○ 4.29〜6.29
   Islefaxyou 91.4.21 き○
  Toll Fee 85.5.20 ぐ(×) 5.3〜7.3
   The Bink 91.3.19 ぐ× 3.2〜5.2
    Riskaverse 99.4.22 ぐ×
  クリスティキャット 87.5.24 ぐ(×) 5.7〜7.7
   イクスキューズ 04.4.30 き○ 4.14〜6.14
   ☆ウインメルシー 16.4.28 ぐ(×)
    イクスキューズの17 17.5.4 き○ →OK

このブログでもウインRC1歳馬特集で、17年度産駒(父ゴールドシップ)をOK判定したのが母イクスキューズ(父ボストンハーバー)。

母は2歳時のひだかトレーニングセールで牝馬としての最高価格で落札され、あの岡田繁幸総帥の持ち馬としてデビュー(さ、さすがの相馬眼!)。

重賞勝ちは3歳時のクイーンCのみだったが、とにかく堅実で洋芝適性が高く、札幌では鬼のように走った活躍馬だった。

これまでの繁殖成績はちょっと寂しい感じだが、切れを要求されると辛い系統(後述)なので、いっそのこと産駒はダート路線に進むのが無難かもしれない。

ウインメルシーの優先祖先

父 ジャスタウェイ 活性値6

母父 ボストンハーバー 活性値1
3代父 Majestic Light 活性値5
4代父 Buckpasser 活性値7

4代父のBuckpasser(1963)が高活性で、父の活性が弱いほど産駒はダート馬に近づくカラクリ。

もちろん母イクスキューズの適性もBuckpasserTom Fool〜母Gaga(1942)へと流れるので、本来は堅実なダート馬だったのかもしれない。(Tom Fool系は芝もある程度走れるけれど)

したがってウインメルシーの優先祖先は母イクスキューズそのもの。
切れはしないが、先行して二枚腰で粘るのが身上だ。

ウインメルシーの基礎体力

Missy Baba     1.0
Toll Booth      1.75
クリスティキャット  ★2.0
イクスキューズ    0.75

0.75+2.0+1.75+1.0=5.5 → ★69

イクスキューズは祖母クリスティキャットMAX活性継承馬で、それをある程度競走で活かした(芝を走れるスピードに変換)牝馬。

これから2回目のMAX活性期を控えており、仔出しもいいので可能性は少ないが、もし将来、空胎後の産駒などが現れればクラブでのいい狙い目となりそうだ。

セリユーズについてもちょっとだけね

▼セリユーズ(牝3・父ディープインパクト・国枝栄厩舎)

【優先】 ディープインパクト〜Wishing Well

【基礎体力】 母ミュージカルロマンス、3代母Romantic DinnerがMAX活性

【クロス】 残存なし

母のミュージカルロマンスは血統内に優性期の父を全く持たない牝馬なので、ほとんどの産駒が種付けした父似になる。(母自身はSoy Numero Unoというダートスプリンターの影響が強い)

だから父さえ優先であれば産駒には母のスプリント適性が出ないし(初仔のキラーコンテンツは父ディープが劣性期で母似)、将来の産駒もどんな適性がありそうなのかが大変読みやすい。

加えて母はこれまでの配合系統が、ダマスカス系、ネイティブダンサー系、インリアリティ系、ボールドルーラー系、そしてサンデー系と主流傍流バラエティにあふれ、クロスもないので頭脳明晰、配合相手をほとんど選ばずに済むという、最近ちょっとご近所で見かけない良妻賢母だ。

残念ながら来年以降は母から高い基礎体力を得られない時期に入ったが、過去の積み重ねが大きいので、もう1、2年我慢すると再び大物を出しそうな予感がする。

【 結論 】
スイートピーSは、セリユーズVS.ウインメルシー1本で勝負。ウインメルシーはこれからも逃げ馬の宿命・ドカ負けに惑わされず追いかけて吉

いよいよオークスも近いですね。

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