▼G1サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関西編(No.41〜50)

※最速解説のトリセツ2019(必読)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)17年度産駒のリストもれや兄弟数の誤り等あるので、正確な情報はクラブのHP等で必ず確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬(動画含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算(と写真を少し)であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい

G1サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関西編(2)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年度産駒の判定(いれば)

41 ボンバルリーナの18(牝)

 父 ダイワメジャー
 →ぎりOK4日
 +3か月 6番仔
 ボンバルリーナの17 →?

【 優先祖先 】 スカーレットブーケ(1988)
【 基礎体力 】 38

2歳夏から4歳いっぱいまでコツコツ走り、引退レースまで勝ってターフを去ったスカーレットブーケ似の牝馬だが、残念ながら本馬はそこまで丈夫ではない。
見送り。

42 アルメーリヒの18(牡)

こうしてみるとダンシングブレーヴというのも不思議な馬で…。

 父 ルーラーシップ
 →ぎりOK3日
 なし 6番仔

【 優先祖先 】 Navajo Princess(牝・1974) ダ・マイル
【 基礎体力 】 ★66

大きな流星が特徴で、一目見てルーラーシップやキンカメの系統でないことがよくわかる。

4代父ダンシングブレーヴの活性が強く、本馬の優先はその母Navajo Princessとなる。

ちまたでリファールの突然変異だといわれるダンシングブレーヴ。

彼の優先はNavajo Princessの母であるOlmec(牝・1966)→この辺が本馬の姉アルメリアブルームにも関係していそう→で元はEquipoise(1928!)という馬に当たるらしいので、やっぱり誰も知らない馬を優先に持つと、走った時にとびきりビックリされるものだなと思う。

もとい本馬は優先がNavajo Princessどまりなのでダート適性高いとみたが、当然芝をこなす余地も残されている。

アルメーリヒはキャロットC所属として競走では成績を残せなかったが、祖母プアプーから★付きMAX活性を継承し、繁殖として成功した。

43 リープオブフェイスの18(牡)

以前オリエントチャーム系が人気でどうしようもないならこの辺を…と勧めた気がするが、この仔なんていかがでしょうか?

 父 ルーラーシップ
 →OK
 0日 5番仔
 リープオブフェイスの17 →?

【 優先祖先 】 Roberto(1969)
【 基礎体力 】 63

芝適性はもとより、まだトモ高っぽい馬体のせいか脚の長さが目立ち、距離は十分こなせる感じ。

Robertoは英国ダービー馬だが堅い芝への適性は随一で、米でも豪でも走る仔をたくさん出している。

直系のブライアンズタイム(1985)はRoberto最後のMAX活性期に近い傑作産駒で、日本での産駒は当初が芝馬で晩年にダート馬、という傾向を見せていた。

本馬は父ルーラーシップの活性が低いため、クロフネ等の形がもろに出ずに済んだのであって、ちょっと間違えれば当然ダート馬っぽくなる危険も十分ある。(繁殖の中間期でスピード抜群ってわけでもないし)

しかし実際の骨格がとてもしっかりしていて、これから体型が変わる前でもよく見せるのだから、まずは芝で期待したい1頭だ。

44 トラウムの18(牡)

 父 オルフェーヴル
 →OK
 なし 2番仔

【 優先祖先 】 Irish Star(1960) 芝中距離
【 基礎体力 】 41

確かに父の仔ではないのだが、にしては少し体がまとまりすぎている感じで、基礎体力も低く、あまりオススメできない。

母は来年再来年ともっと丈夫な仔が出るはずなので、そちらに注目したい。

46 ソベラニアの18(牝)

牝馬らしいといえばらしいが、写真では細身でこれからの素材。

 父 オルフェーヴル
 →OK
 +10日 6番仔
 ソベラニアの17 →?

【 優先祖先 】 Authi(1970)
【 基礎体力 】 50

今年のダービーに出走した兄シュヴァルツリーゼ(父ハーツクライ)は母のソベラニア似。

対する妹は父オルフェがミニマム期なので、母父Monsun内の一番強いところをたどってAuthi(伊ジョッキーC大賞勝ち)という馬に当たる。

だが母似になった以上、兄も妹も適性は基本クラシックだと思う。

そして2頭は基礎体力も同様に平均以下なので、3歳春は無理できず秋から古馬になってからが本当の実力発揮となるだろう。(この春の戦いぶりでよくわかったと思う)

母は一躍有名にはなったが、本馬は時を待てる人向けの高難易度素材。

47 トップセラーの18(牡)

サンデーのクロスを回避できる種牡馬はスペシャルウィーク。
もう覚えましたか?

 父 モーリス
 →ぎりOK3日
 +1か月 8番仔
 トップセラーの17 →OK

【 優先祖先 】 母トップセラー 芝中距離
【 基礎体力 】 69

母の歴代産駒で初めて生じたサンデークロスだけど、幸いスペシャルウィーク経由でおとがめなし。

もっとも他にRivermanクロスというおまけは付いたが、今まで兄や姉が散々ミスプロをクロスさせてきたことに比べれば、大した問題ではないだろう。(気性面だけ要注意)

母は祖母のプロモーション似で、どちらも主戦場は芝の中距離。
プロモーションはG1にあともうちょいまで迫った女丈夫で、優先は母父のAssert(1979)だから、本質的にはもっと距離があっても走れたと思う。

ただ当時牝馬はドンピシャの条件が二二のエリザベス女王杯のみだわ、あのメジロドーベルがいるわで…距離二四時代にドーベルがいなければ馬券になるくらいの実力は十分あった。

そういう母系だから、一度開花すれば堅実に走ってくれる。
基礎体力も申し分なし。

牡馬に出たおかげでさまざまなプランが考えられるので、クラブ馬としては超面白い存在。

49 ベルエアシズルの18(牡)

母父はほとんど情報のない無名種牡馬らしく…。
捜索活動は難航を極め、ある意味今までで一番難解な祖先探し。

 父 ゴールドアリュール
 →OK
 なし 3番仔

【 優先祖先 】 Rossard(1980)〜
【 基礎体力 】 72

母のベルエアシズルは芝馬。

で、その父であり全く聞き慣れない種牡馬Unusual Heat(1990)はデンマーク産の幻の名牝&北欧史上最強と名高いRossardヌレイエフを付けた…というだけで、自身の詳細な情報(誕生日すらない!さすがにゴールデンドックエーとかの代表産駒はわかる)がない。

このUnusual Heatという馬と、母から4代前のState Dinner(1975)が同年代なんだけど、わずかにState Dinner優性かな〜という感じ。

ベルエアシズルが芝をこなせた理由は、いずれにしろこのState DinnerかUnusual Heat(母似)の血を引いているからではないかと。

そしてデンマーク産の名牝Rossardは母方祖先が英国産だというだけで、なにしろ母系はそのほとんどが競走をしておらず、まったくの暗黒地図!

一方もしState Dinnerが優先ならば、1979年のセンチュリーHという芝11ハロンのG1を勝っているので、ベルエアシズルの形もそこからきているのだろうと。

で、母はそうやってまあまあ芝適性の正体がつかめたが、肝心の本馬の優先は頼みのState Dinnerが5代前なので優先候補に引っ掛かってこない。

ということは本馬は母父のUnusual Heat系が優先で、その母Rossardの牝系をドンドコさかのぼる→山崎豊子も真っ青の欧州不毛地帯に突入…。

ま、入口のRossardが米国のG1フラワーボールHを勝っているので、ワンチャン芝の中距離もイケんじゃね?くらいのグダグダ判定。

丈夫な馬だということはわかるが、ヌレイエフのクロスもキツいし、ダートの中距離馬になってしまっても文句は言えない感じ。
オススメできない。

45 アルーリングライフの18 →?
 アルーリングライフの17 →?

48 アンチュラスの18 →?
 アンチュラスの17 →OK

50 スペルバインドの18 →?
 スペルバインドの17 →OK

次回ジーワンRさん2019の解説は最終回です。

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