フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
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動画第12弾 メールドグラース解説編 まもなくアップです。
また今回をもちまして、テシオ理論の解説基礎編は終了です。
長らくのご視聴ありがとうございました。
普段通りの状態ならリスグラシュー圧勝もあるが
【ブックメーカーオッズ】水曜時点
1 リスグラシュー 3.5〜3.7
2 ミスティックジャーニー 6.5〜7.0
3 キャステルヴェキオ 8.0〜8.5
4 アヴィリオス 11
5 ケープオブグッドホープ 11〜12
…
8 クルーガー 15〜17
…
12 キングズウィルドリーム 18〜26
ということで、コックスプレート2019の行方は出走表明時点からのダントツ1番人気を譲らずにここまできた日本馬リスグラシューの状態次第なのだが…。
すでに2回の海外遠征(香港)をこなし、しかも今回は男馬相手に宝塚記念を快勝した実績をひっさげての海外G1。
普通にさえいてくれればここで3度目の正直が濃厚。
しかも本質的にリスグラシューは基礎体力が低く、ここまで年齢による上積みを待って本格化したクチ(それでも立派な成績)だから、脚質的に先行できるようになったハーツ産駒の形といい、休み明け初戦のローテといい、死角は少ないように思える。
ま、あえて、あえて重箱の隅をつつくなら、リスグラシューの唯一の凡走経験が3歳時オークス、エリ女で、翌年の同時期ヴィクトリアマイル2着、エリ女1着、という繁殖活動同様のリズムが競走にもあるという(中島氏談)から、去年のエリ女と同時期の今年のコックスプレートはどうなんだろ…という杞憂だけかな。
あまりにドラマチックな出走前★馬たちのいま
・キングズウィルドリーム ★47
・アヴィリオス ☆56
・キャステルヴェキオ ★★66?
・ケープオブグッドホープ ★69?
今回のコックスプレート2019に出る★馬はこの4頭。
今のところどの馬も有力圏内にいると言ってよい。
しかしこれらの馬が週末のスタートラインに立つまでには相当の紆余曲折があったらしく…。
データを見たらキングズウィルドリーム(豪・セン5)は昨年もこのレースに出走していたが、なんとそのレース中に骨盤を骨折。
一時は生死の境をさまよう重傷で、ほとんど復帰は無理と思われていたところを夏からの叩き3戦目で前走見事にG1ターンブルSを勝ち復活、というかG1初制覇。まさに不死鳥。
アヴィリオス(豪・セン5)はここまで来ておきながら、よりによって19日の追い切り後に鼻血ブー。
仕方なくお偉いさんの立ち会いの下、再び追い切りテストが行われるというドタバタぶり。馬はまちがいなく元気なんだろうけど、調整に狂いを生じたのは間違いない。
キャステルヴェキオ(豪・牡3)に至っては、日本でいうところのいわゆる「滑り込み枠出走」組。
主催者サイドで決める最後の出走2枠を先輩たちと争っての当選。
前走G1スプリングCSで初の10ハロンも克服、南半球産の3歳馬とあって、負担重量が破格の49.5キロ!(定量です)というのも非常に興味深い。
実はこれが今回最大の惑星…かと思ったら、意外に人気してるンだよなあ。
ならばということで、王道でも10倍あるならそちらを行かせていただきます!という感じで押し出されたのが、今回の注目馬・ケープオブグッドホープ(豪・牡3)だ。
全兄におなじみハイランドリールなど
元は欧州の名門・Aオブライエン厩舎所属の良血馬で、なんといっても全兄にハイランドリールがいる一族。
配合自体は例のサドラー×デインヒルでNorthern Dancerのクロスを防いでいる黄金配合だが、2頭の血統的違いは父ガリレオが優性期か劣性期かによる優先の深度。よって
・兄が母Hveger(母自体は祖母似で4代前グレイソヴリン系のMAX活性を引いている可能性も)優先、弟はデインヒルから5代前ナタルマ優先
よって兄の方がやや距離に融通が利き、弟はちょっぴりスピード系にシフトした感じ。(ナタルマはネイティブダンサー系つまりアメリカン・ダミーの系譜なので)
弟はこれ以上の距離延長には疑問が残る反面、米や豪の小回り芝コースに対する適性は兄以上と見る。米国初戦こそいきなりのG1で跳ね返された(条件戦は3着)が、豪州ではすぐに適性を示してのG1勝ちだったので、今後大爆発の可能性もあるだろう。
なにしろ地元豪州勢はこの秋G1を使いまくってのここ参戦組が多く、いつもそのローテには驚かされるのだが、本馬ケープオブグッドホープは適度に間隔が空き、わかりやすいここ勝負の体勢。(もしかして来年は使いまくりかな?)
その点も本馬を推したい一因だ。
◎ケープオブグッドホープ
○リスグラシュー
▲キャステルヴェキオ
△キングズウィルドリーム
出走馬プロフィールで予想した自分のオッズと実際のオッズが全然違ってて面白いよね。