▼父の形継承と母のスピード継承について 〜YouTube動画内コメにお答えして〜(12.17)

いつもYouTube「ドルメロの魔術師チャンネル」をご覧いただき、ありがとうございます。

今週は視聴者さんのご要望にお応えし、またチャンネルPRも兼ねて「有馬記念特集」をアップしましたが、おかげさまで弱小チャンネルにあるまじきハイペースで再生されており、タイムリーな動画とはこういうことをいうんだなと改めて実感しています。(いや有馬記念というイベントがスゴすぎるのかも。確かにがんばって月曜にアップしようとは思ったけど…)

よってこれからもG1特集は積極的にアップしていきます(ふぁっ?調子いいんだから、もう…)。
ある意味、これが今できる最大のPR活動と言っていいのかもしれませんね。

またそれに合わせて毎日多くの方にコメントをいただくようになり、楽しく読ませていただいています。(朝日杯とった馬券上手の方、おめでとう。私は複勝を少しだけね)

せっせと返信できるのも物理的に始めのうちだけ(YouTubeあるある?)かと思いますので、今後も気になることがありましたら、YouTube、ブログ、どちらかのコメント欄にお寄せください。必ず全部読んでいます。

さて今回はそのコメントご質問の中のひとつに、お答えしていくことにします。

父の形継承と母のスピード継承について

以下、Aさんのコメントから(原文ママ)

『…昨日、動画を発見して引き込まれるように動画みてしまいました。

質問なのですが、これ以前の動画「父の役割、母の役割」の中で父からは「形、相」母からは「質、料」が受け継がれるといわれていましたが、ディープの優先祖先が父系のWishing Wellとのことで「形、相」はそちらから受け継がれたとして、重要な「質」(運動神経、スピード)は父系のWishing Wellからは受け継がれておらず、母系から受け継がれているという解釈でよろしいでしょうか?

スピードと基礎体力は母のみ受け継がれるとのことだったので、ディープの「質」は母系のどこからきたのか気になります。
(母系の料(基礎体力)の計算方法の動画は見たのでわかったのですが)

あと「形」は具体的に容姿以外に何を伝えているのかも少し混乱しています(距離、小回りなどの適性?など)
ちょっとまだ動画見はじめなのでとんちんかんな質問かもしれませんが…』

ドルメロからのお答え

まずこの方が私の動画を2、3本ご覧になっただけでここまでほぼ完璧に理解され、なおかつ「質の話をしていない」点に気づかれていることには、ちょっとした衝撃を受ける。

これまでも幾たびかどなたかにお話ししてきたことの繰り返しにはなるが、以下に返答をまとめてみる。

まずは父の形の継承について。

ディープインパクトの形については理解されているようなので、後半の「形とは具体的に何を伝えるものなのか」についてだが、これもお察しの通り「容姿・骨格の他に距離適性や小回り適性(テキストでは米国系トラックランナーと表現している。欧州系のストレッチランナーの反対)」とお考えいただいてよい。

ただし混同してほしくないのは、父からはあくまで形を継ぐものであって、たとえば長い距離を走るのに適した馬体の各パーツ、体型を継ぐだけで、「スタミナ」といった漠然としたファクターを継ぐのではないということだ。

短距離に適した体型を継ぐからと言って「スピード」を継ぐわけではないのと同様に。

よく車に例えて「父はシャシーとかボディ」「母はエンジン」と言ってきたが(車関係の方、これで合ってます?)、人間も基本、骨格は父に似る(とくに男子)と言われているようだ。

いいツーリング車とバリバリのオフロード車は全然形が違いますしね。

でもやっぱりエンジンだけは母から受け継ぐことになるのだが、この質(スピード)の継承メカニズムについては、テシオ理論最大の謎であり、いまだ応用まですべてがきちんと解明できていない箇所になる。(中島氏は完璧に理解したのだろうが)

よって、基礎編で母の質についてふれることは時期尚早と考え、説明を一切していない。
テキストに書かれていることをそのまま説明することは出来るが、それも数十年、100年以上前のノウハウであり、現在の日本の生産環境とは相容れないところもあるのだ。

このことだけで「テシオ理論は過去の遺物」と考える方もいるようだが、テシオ理論の本質は「サラブレッド」という動物そのものを理解することだから、いわば馬産の教科書的存在であって強い馬がバンバン出る虎の巻ではない。
知っておいて邪魔になる知識はひとつもない。(とくに基礎編全般は温故知新の最たるもの)

とまあ、テシオ擁護はこのへんにしておき、最後に簡単にちょっとだけまとめると、質は基本的に「母の繁殖期の状態(健康さとか年齢とか子宮内とか)」「太陽と月のサイクル(繁殖期全体として考えた時期的なチャンス)」によって、母が一番いいときの卵子で受胎することが大切だ。(簡単じゃねえな、おい)

つまり母の卵子の状態の良さこそスピードの源であり、祖母や曾祖母ができることは「丈夫な母に産むことで補完する」程度と考えられる。(動画キズナ編『初仔・空胎回』参照)

ディープインパクトの究極の質がどこから来たかと問われれば、間違いなく母ウインドインハーヘアから来たものだが、そのメカニズムは今のところテシオおじさんと中島先生しか答えられないといったところだろう。
(私やブログの古い読者さんなら、その半分くらいはお答えできそうなのだが…)

以上が今回のお答えになります。

スピード継承メカニズムについては、中級のまだ先、上級編でやろうかと思ってはいますが、あんまりあやふやな知識をかざしたくないこともあり、迷っていて…。やらない選択肢もあろうかと思います。
中級編までで一般ファンが困ることはひとつもないはずなので。

いっそ上級編はYouTubeメンバー限定コンテンツor有料コンテンツにしたら、欲しい方だけに行き渡り、混乱もないでしょうかね。

なんか、チャンネルの将来的にはそういうこともできるみたいね。
とにかく、熱心な方だけに見てほしいのでね。

またコメントくださいね。お待ちしております。でも寝不足は厳禁ですぞw

▼父の形継承と母のスピード継承について 〜YouTube動画内コメにお答えして〜(12.17)」への2件のフィードバック

  1. そこら辺は楽し過ぎて有料でも読みたいですよ。結局一頭一頭コツコツ調べるしかないのかな?ここの主はもうやっていてある程度データ持ってるんでしょね。出し惜しみしないでーーー 笑。

    1. どんなヒントがあるにせよ、結局その年その年で馬の誕生日も兄弟との日にち間隔も違うってことは、コツコツ調べるしかありません。

      私も(2016年産からならおそらく2千頭弱?)、そして古い読者さんも自分のデータをお持ちだということは承知していて、クラブ別に意見をくださる方が控えています。
      その際も、意見が異なったり一致したりと結果は分かれますが、みなさん最後は自分でお好きな馬を選ばれる大人な対応の方ばかりです。
      なにかマイルールで私の知らない使い方をしている方もいますよ。たまに教えてくれます。

      まあまあ、そこは落ち着いて。
      出し惜しみじゃなくて、広く世の中に問おうと思ったら、今度はもう少し正しいものじゃないといけないってことですね。
      有料コンテンツは夢のまた夢、今は考えてもいませんので。

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