▼セントライト記念2020 中山外回り二二はまるで東京競馬場? ココロノトウダイ ラインハイト

何のことはない私はレトロゲーマー狂なのである

先日レトロゲームの話をしたが、私の部屋には初代ファミコンも生きているし、PS2も生きている。先年までは「ドリームキャスト」なんて代物まで現役だった。

初代ファミコンはさすがに端子の接続も悪くなってきたが、もう少しファミスタや水滸伝、女神転生、ゼビウス、マッハライダー…などなどで遊びたいので(ずいぶんガッツリ遊んでるな、おい!)現在ニューファミコンを物色している。なに、1か月に1回くらい通電するのが密かな楽しみなのだ。

さてもう一方のPS2だが、こちらはあまりソフトが残っていなくて、三國志Xとジーワンジョッキー4・2008の2本だけ。しかしこの2本は私にちょうどいいレベルのゲームで、これならいつでもどこからでも楽しめる。実際の現役選手であるPS4の三國志13PKレベルはもう歯が立たないので、いずれ何の未練もなく売りに出すつもり。だからYouTubeでゲーム実況を見るのかもしれない。

そしてこの秋発売の「真・女神転生ⅢノクターンHDリマスター」をやり込んだら、いよいよPS4ともお別れしようと考えている。PS5は…初期不良がなくなったら、廉価版を考えようか。ゲームはもうダウンロードでいいよね。FF16はいいからみんゴルをPS5ではよ出してくれ。

ぐるーっと大外を回るコース形態を感じたあのゲーム

いか〜ん、今日はそんな話をするためにブログを書いているのではない。何を隠そうPS2でジーワンジョッキー4・2008をやり込みすぎた私は、競馬場のコース感覚というものを100%あのゲーム経由で感じ取っている人なのだ。

中でも今回のセントライト記念の舞台となる中山の二二は、とても特徴的なコースだ。ひとことで言うと中山競馬場でありながら、いっさい小回り感がない。スタートからどこまでも大きな半径の円周をひたすらたどり、3角からおもむろに短い直線の連続つながりでコーナーが構成される。だから最後の直線に向くまでスピード減速は一切なく、長く長くよい脚を使う適性が試される。騎手としてもできるだけ使える脚の長い馬に騎乗したいのだ。

いやこれを単なるゲームと侮るなかれ。私はあの感覚があるからこそ、以前から「中山二二は東京競馬場である」説を散々唱えてきた。もしかしたらこっちの方がローズSの動画より内容が面白かったかもしれないが、来週はオールカマーもあるし、そっちでゴニョゴニョ…。

オホン、で中山芝の二二は東京競馬場なのだから、当然求められる最適解は

・爆発的な末脚とその持続力

になるだろう。ただ後で述べるが「持続力」と申してもジリ脚はちとマズい。シュッと一瞬でトップスピードに乗ってそこから長く脚が続くのが好ましい。

この辺はもう少し具体的に、過去の好走例を見ていただこう。

過去10年のセントライト記念好走凡走馬 一覧

2010
4クォークスター 2.10.9(348〜370)
 プリンシパルS(358〜341)S13番手2着
3ヤマニンエルブ →Hペース1回もない逃げ馬
2アロマカフェ 兼用 
 ラジオNIKKEI賞(355〜354)M4角4番手1着
 青葉賞(351〜345)S10番手4着

1人気ゲシュタルト14着 ジリ脚
 スプリングS(358〜356)3番手2着
 京都新聞杯(359〜347)5番手1着

2011
6フェイトフルウォー 2.10.3(340〜368)
 京成杯(360〜366)H3番手1着
 東スポ杯(362〜352)S11番手3着 兼用
3トーセンラー きさらぎ賞(353〜354)M5番手1着
1サダムパテック 東スポ杯(362〜352)S8番手1着

2012
1フェノーメノ 2.10.8(352〜347)M4角先頭
 青葉賞(351〜349)M9番手1着
14スカイディグニティ
 未勝利(384〜375)S10番手3着
2人気ニューダイナスティ9着 先行
3人気ベストディール11着 休

2013
3ユールシンギング 2.13.5(371〜359)
 東京1勝C(350〜351)M14番手1着
5ダービーフィズ 東京未勝利(358〜366)H8番手1着
 ※3着ケイアイチョウサン 切れ負け
 若竹賞勝ち※アドマイヤスピカ2着
6アドマイヤスピカ
 未勝利(369〜360)S11番手1着
1人気ヒラボクディープ13着 ジリ脚
 ゆりかもめ賞(371〜345)8番手切れ負け4着
2人気ケイアイチョウサン5着 機動型
 ラジオNIKKEI賞(358〜352)14番手どん尻一気1着
 京成杯10→2番手(362〜355)4角一気3着

2014年は新潟開催

2015 
6キタサンブラック 2.13.8(364〜350)
 東京新馬(380〜350)S11番手1着!
9ミュゼエイリアン
 百日草特別(362〜347)S10番手3着
 ※1着ルージュバック、2着ベルーフ
10ジュンツバサ
 東京未勝利(362〜349)S11番手1着
1人気サトノラーゼン7着 デビューから一貫して好位
2人気ブライトエンブレム10着
 東京新馬(369〜366)M12番手1着も 皐月賞休

2016(人気通り)
1ディーマジェスティ 2.13.1(361〜354)
 東京未勝利(367〜343)M9番手1着
2ゼーヴィント プリンシパルS(353〜354)M12番手3着
 ラジオNIKKEI賞(353〜350)H7番手1着 兼用
3プロディガルサン 東京新馬(366〜353)8番手1着
 東スポ杯(369〜337)S6番手2着

2017(人気通り)
2ミッキースワロー 2.12.7(358〜340)
 中山未勝利二二(366〜370)M16→5番手1着
 福島ひめさゆり賞(361〜346)339!1着
 同いわき特別(379〜345)337!3着
1アルアイン 新馬(349〜357)H9番手1着
3サトノクロニクル 中山水仙賞(381〜344)S7番手2着

2018
4ジェネラーレウーノ 2.12.1(356〜365) 先行
1レイエンダ 夏木立賞(358〜353)7番手1着
3人気ギベオン13着 フリージア賞(374〜342)7番手1着も マイルC休

2019 重
1リオンリオン 2.11.5(356〜359) 先行
8サトノルークス 新馬(363〜360)7番手2着 先行
3ザダル プリンシパルS(356〜342)6番手1着

セントライト記念過去の傾向まとめ

①いつも先行してそつのない競馬をする人気馬が実は切れ負けする

②東京や新潟で4角10番手あたりから差し込んだ経験のある馬が強い

③その年の逃げ馬ペースにはあまり関係がない

まず①番に関して、そつのない先行馬はよく言えば競馬が上手だが、悪く言うと切れないジリ脚ということ。ここまでレース巧者ぶりを発揮し総合点で入着してきたタイプよりも、失敗は多いが一発ある末脚持ちの方がここセントライト記念では上位の可能性がある。

そしてその経験を探したのが②番。当地中山ではなく、東京や新潟でこのタイプを探すのがミソ。できるならスローの上がり勝負で切れ負けなかった馬の方がセントライト記念向き。

③に関しては、今年は徹底先行型のバビットがいるので、この馬のペース配分次第だが、2010年のヤマニンエルブのように当日までHペースの逃げを敢行しなかったのに、いざ本番で超Hペースで逃げ粘った馬もいるため、予測は難しい。

ちなみにバビットはスローでも抑え逃げが効くタイプなので、流れはそこまで早くならないかも。であっても東京・新潟スロー経験は決して無駄にならない。その意味ではたまにいる「H&Sペース兼用」馬は頼もしい。

では今年のセントライト記念出走馬を見ていこう

・ヴァルコス 
 青葉賞(353〜346)12→3番手2着
 セントポーリア賞は切れ負け?距離不足?
・ガロアクリーク
 東京新馬(390〜341)6番手1着
 皐月賞(356〜358)9番手3着
・ココロノトウダイ エタン優先 47 兼用
 新潟未勝利(357〜346)9番手1着
 猪苗代特別(353〜363)2番手1着
・サトノフラッグ
 東京未勝利(354〜350)7番手1着レコード
・サペラヴィ Friendly Ways優先? ダ 母ゼロ 53
 新潟未勝利(371〜367)9番手1着
 水仙賞でガロアクリークに先着
 東京1勝C(351〜372)7番手1着※漁夫の利
 猪苗代特別で好位から5着敗退
・ダノンファスト ダート 母Dファンタジア優先
・バビット 徹底先行 ラジオNIKKEI賞(354〜358)
 新潟早苗賞(373〜338)
・ピースディオン 1勝馬
・フィリオアレグロ
 青葉賞(353〜346)10番手3着
 基本好位
・マイネルソラス
 東京では切れ負け
・ラインハイト サンデー優先?または母ピューリティー優先 53
 未勝利千六(363〜343)16番手3着
・リスペクト 母〜ステイゴールド? 66
 東京未勝利二四(369〜353)5番手1着
 山吹賞二二(377〜354)3番手2着
 新緑賞 5番手1着

このうち人気薄の方から順におもしろそうな馬を紹介すると、まずはココロノトウダイ(父エイシンフラッシュ)。新潟の未勝利ではスロー差し、前走猪苗代特別ではH先行粘り込みと、魅惑の兼用適性馬。基礎体力が足らないので、前走ともども休み明けこそが狙い目。

次にサペラヴィ(父ローズキングダム)。同じく新潟の未勝利で9番手から差し込み1着、水仙賞ではガロアクリークに先着とコース適性は十分のハズ。ただ前走猪苗代特別Hの先行勝負でココロノトウダイに競り負けているので、なにか工夫がないと逆転までは難しいかも。

そして2連勝中のキャロット所属馬ラインハイト(父ローズキングダム)。母のピューリティーはOK判定の難しい一族で、しかも母父のパントレセレブルがMAX活性かゼロ活性か非常に微妙。私は毎年産駒は見送りの判断をしてきたが、行く末がスゴく気になる1頭。昨年暮れマイルの未勝利戦にスミヨンが乗ってどん尻強襲を図るなど、脚は持っているので、決して侮れない。

最後に今回ルメールが乗るというリスペクト(父エピファネイア)。これは穴にはならないだろうし、やや優等生ぽい位置取りがかえって気に食わないが、東京での安定感がバツグンな上、中山でのスロー差しも経験済み。兼用に近い適性と思うので、先行勢の後でそっと差しを狙う。

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