▼サラブレッドクラブライオン2020 注目馬解説

BOOTHショップ「ドルメロBOOKS」ご利用ありがとうございます

あまり告知していないにもかかわらず、さっそくドルメロBOOKSから多くのお試しダウンロードをしていただき、御礼申し上げます。

検索が機能し始めたのか、BOOTHには他にも一口馬主クラブの募集馬評価を販売している方がいることを最近知った。いや、同じことをしている先人がいるならもう安心してお店を開けそうだ。

価格帯もちょうど一緒くらい。なぜかキャロットCさんだけは超強気の価格設定で少し驚いたが(事情を知る会員さんなのかも)、評判はどんなものだろうか。

さてお待たせしてしまったが、ドルメロBOOKSで配布した「サラブレッドクラブライオン2020」一覧表の注目馬2頭について、ここで少し補足解説をしておきたい。来年のコンテンツではこの記事部分も心を込めて書き上げていくつもりだ。

父の財産があるうちに早く一旗揚げなよ ドレフォン君!

●No.2 カンデラの19 父ドレフォン

最初に言っておくと、ライオンさんの上位募集馬はほとんどがセレクトセール出身馬なので、ある意味セレクトセール特集記事のやり直しのようでつい…オホン、気を取り直して。

今年ドレフォン産駒を数多く見てきたが、残念ながらそこまで推せる馬はいなかったと思う。何が不満かと言えば、ドレフォンの直系がNorthern Dancerなので産駒が面白配合になりづらいこと、またやはり馬体が硬めというか芝向きに感じられなかったこと、この2点かな。

しかしドレフォンの父ジオポンティはすごく面白い配合で、フェアウェイ系、セントサイモン系(かつゼロ活性)、ミスプロ系ときて〆の父にNorthern Dancerだから、現代でNorthern Dancer系を活かすにはこうするしかない!というお手本のような教材だ。全体を見てもTale of the Catの母Yarnがミスプロのゼロ活性で、Raise a Nativeクロスを回避しアウトブリード扱いになるから、血統表がポチポチ空白になるスッキリした配合といえる。

なぜこんなにジオポンティを褒めるかと言えば、その代表産駒ドレフォンの配合長所そのものが父由来でしかないからだ。ドレフォンの良さ=父の良さであり、裏を返せばドレフォン自身の主張は今ひとつ感じられない。ミスプロのゼロ活性、セントサイモン系のゼロ活性、これも父の財産だし、まあ息子もアウトブリードを通せたのが唯一の勲章だろうか。

だからドレフォンを活かそうと思ったら、Northern Dancer系の父同様、引き続き最低限本馬のような配合が必要になる。母カンデラにはネアルコゼロのTurn-to系が2本がんばって入り、残る1本はネアルコ系ではあるが、欧州系では最もスピード系で謎のヒムヤー系色が濃いブラッシンググルームだから、まあまあ父Northern Dancer系を許容できる母ではある。

その母カンデラは亜のリアルナンバー一族だから、本馬はもちろんダービー馬マカヒキの近親。空胎後産駒だった母は裏サイクルながらダートで3勝。ダイワメジャーの子ながらダートの12ハロンをこなしたのはスピードがないせいもあるが、おそらくは優先がブラッシンググルーム系ではなく、5代前Ribot’s Fantasy(10F愛プリティポリーS3着)で、この馬がリボーのMAX活性である証拠かもしれない。あのヘヴンリーロマンスの仔ラニと同じ感じだ。

ということはマカヒキの実際適性も芝の10ハロンあたり、となるわけだが…。

本馬は祖母リアルナンバー優先で、アルゼンチン産馬だから芝もダートもこなす器用な適性のはず。本来なら距離も大丈夫と言いたいし、馬体もそう見えるが、そこは父からC型遺伝子を100%もらっている配合なので、クラシックはこなしても古馬になったらマイラーです!と言い出すかもしれないね。

動画の印象は良好。もう少しスパスパ歩いてほしいし、腰が甘そうにも感じるし、前肢はX脚に見えるし、まあ挙げればいろいろあるが、その雰囲気は上々。尾離れもよく、人間との距離(けっこう重要)も適度で、気性面には心配ないかな。長い距離をこなした母の仔でもあるし、気性は安定していると思う。

ドレフォンの仔としては異端かもしれないが、スピードがあればここまで走るというよい見本になってくれることを願う。

最後の最後、底値すくいを狙って(損切りはできないけど)

●No.18 ガヴィオラの19 父ディープブリランテ

なんでも母ガヴィオラはここまで期待通りとは言えない繁殖成績らしく、それはそれは仔出しのよい母ではあるものの、これと思った産駒が軒並み気性難?で、事あるごとにセン馬のオンパレードなのである。

配合を見る人が最も困るのが気性による能力リセットである。中島氏も「セン馬になったらそれはいったん血統上のリセットにあたる」趣旨の発言をしており、おそらくはセン馬になってまで優先だの、基礎体力だの言ってもしょうがないのだろうし、またこれはドバイワールドカップデイに山ほど出てくる一流セン馬?たちの優先や基礎体力を調べたことがあれば、ある程度納得できる話かと思う。

ガヴィオラの産駒たちは何もセン馬デビューしたわけではないが、気性難で距離適性や折り合い面がリセットされるわけだから、事前の血統評価があたらない一族であることは間違いない。

だからこの一族には優先だの体力だのの方向で話を進めたくない。そこでデビューがかなって、コツコツ走ったガヴィオラ産駒たちの月のサイクルを見ると、

ガヴィオラ 97.1.28 ぐ○ 1.11〜3.11
 Unbridle’s Dream 06.4.15 き(×)
 メテオライト 09.4.18(5.7付)2付 ぐ×
 コメットシーカー 10.5.2(5.27付) き○
 ギャラッド 15.4.30(6.1付) ぐ○ →OK
 ゴースト 16.4.23(5.25付)き○
 空
 ガヴィオラの19(ライオン) 19.2.9(3.7付) ぐ○

まあ近年そこそこ形になって走ってくれたはずのきょうだいたちだが、こと表で走ったという馬は少なく、わずかに北米で走ったUnbridle’s Dream(予測含め)とギャラッド(セン馬だけどキャロットで3勝)が表と言えるだけ。

そこへもってきて、もう祈りにも近い気持ちで前年にキズナを付けたけど運悪く不受胎(空想ね)。うーん年齢的にも最後の繁殖チャンスだ、がんばれ!って付けたのがなぜかディープブリランテという不思議さはあるけど、これがめでたくご懐妊。セレクトセールでディープやハーツの仔が4000万で売れてた母だもの、キズナ産駒ならそれに近かったのに、ブリランテだと驚愕のセール4ケタ切りハンマープライス。込み込み990万円也。

これを底値と言わずして何をトリプルボトムと言うのか(底打ちチャートか?)。母21歳時の産駒ですけど、空胎後でもあり、キズナの母の例もあり、アウトブリード、今のところ気性難もなしとか。しかしカンデラの仔と違い、人間との距離感には微妙な雰囲気を感じる。調教進めばまたわからんし。

動画で馬体を見ると、まず印象的なのが寸が詰まった短距離体型。父ディープブリランテはC/T型だと思うけど、母ガヴィオラは母父コジーンのMAX活性産駒で(結局優先の話をするオジサン)、そのコジーンはカロの血が良くて日本でも走れた風に言われるが、実はコジーンの形はTurn-to系のサーゲイロードから来ている。

前回のYouTube初級編動画にサーゲイロード優先が走ってるってコメをしてくれた視聴者さんがいるが、サーゲイロードは日本適性の高い侮れないスピードスターですぞ。けっこういろんなところで仕事してます。

でこのガヴィオラの仔を見た瞬間「Northern Dancerとかクォーターホースにそっくりじゃね?」と思ったわけで、優先がかのサーゲイロード系と聞いて2度納得というか、父ブリランテでよくこの形が出てきたなと感心しきりなのである。

前肢の出がやや硬いし芝適性とか多くは望まないが、ダートでも「スピードあるじゃん」というところを魅せてくれる、と思いたいがさて…。

というわけで、以上が2頭のご紹介記事でした。来年もこんな風に書けたらと思っていますが、これはちょっと筆が乗りすぎた感もあります。ご感想お待ちしております。

▼サラブレッドクラブライオン2020 注目馬解説」への2件のフィードバック

  1. ドルメロさん、リクエストにお答え頂き、ありがとうございました。
    一覧表の方も早速ダウンロードをさせて頂きました!
    来年これだけの文章が読めるとなると期待が膨らみますが、お値段は予定通りでお願いします。

    個人的に注目していたのはアルテミスハート、ホワイトローズⅡ、ドリームアドリームの仔達と今回取り上げられているカンデラの仔でした。
    厩舎もリーディングをひた走る矢作厩舎ですし、育成も日本のトップであるノーザンファームということで面白い1頭と感じています。

    血統の観点からの分析はやはり生まれ持った資質と考えており、それを活かすための育成も非常に重要だと最近強く感じています。
    今月末には滋賀県大津市に関西最大級の外厩となるチャンピオンヒルズなるものがオープンするようで、無敗の3冠馬誕生が見込まれる2020年は大きな変化が始まる年になるのではないかと考えており、今後の動きにも注目しています。

    今年の牡馬はキャロットからはジュモーの2019、グリーンファーム愛馬会からはマキシマムドパリの2019、などハービンジャー産駒に大きな期待を寄せており、ロードサラブレットオーナーズにも面白そうな仔がいます。
    その中で最終的にはハーツクライ産駒のライトインパリスの仔を出資者として追いかけてみることにしました。
    月のサイクルは少し微妙な感じですが、クラブの更新情報にも書かれいる通りボス性の強さが競争能力にもうまく繋がればと今後の勉強のためにもどのような成長をしていくのか見守っていきたいと思います。
    https://www.union-oc.co.jp/id/3420#open_NEWS

    1つのクラブや結果だけで一喜一憂するのではなく、セールや他クラブの提供馬など多面的に見た上で判断することが非常に重要と分かったことが今年1番の収穫かもしれません。
    その中で来年はリアルスティール産駒に注目しています。

    1. ピーヤさん、こんにちは。
      データ示せないものの、ライオンさんの一覧表、けっこう多くの方にダウンロードされていますよ。

      血統や配合のもうひとつの意味は、ダビスタで言う「最大容積の拡張」かと思います。
      こう配合しておけば資質に加えてMAXの容量が広がり、鍛錬による成長も期待できる、そんな意味合いも強そうです。
      育成、大事ですから。

      また私は立場上、多くのクラブ馬を一様に同じ視線で見ることの重要性も常々感じます。
      各クラブ会員さんにはぜひ「となりの芝生」が青くないか、よ〜く見てほしいですねw

      リアルスティール、おもしろいっすよ。

      記事も気に入ってくださったんですね。
      ま、今回はちょっと書きすぎましたけど、あんなトーンでいくつもりです。
      ちょうどお値段に関しても、皆さんのアドバイスを受けて少しずつ煮詰めています。
      ドルメロBOOKSの様子を含め、近くブログで伺いますね。

      ふふ、でも私が値段を気にするほどの需要はないと思いますw

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