▼大阪杯2021をふり返る レイパパレ

雨の日は勝負したらいけないよ、という偉大な先人のお言葉

テレビで井崎脩五郎センセーがよくものまねをしてくれる。競馬の神様・大川慶次郎さんが若き頃の井崎センセーに「脩チャン、雨の日は勝負したらダメだよ」そう言って、ニッコリたしなめたそうな。

あんなにピンポイントで午後雨が降ることがわかっていれば、そりゃ少しは考え直したかもしれないが……でも止まらないんだよね、きっと。メンバーの豪華さに心を奪われて、胸ときめかせながら画面に釘付けだったファンの心内を思うと、フトコロ以上に心を病んでしまった?方も大勢いるはず。

思えば2強だか3強だといっても、大阪杯はガチというか正面切ってあの3頭が戦える条件ではなかった気がする。なにかしらどの陣営もチャレンジングなハードルを設定していて(それは勝ち馬レイパパレも)、オッズ以上に波乱の可能性が高かったということだろう。

大本命コントレイルの「乱れ」

コントレイルは確かに別馬のような風貌でパドックに現れましたが、あれ、本当に成長分なんでしょうかね?キツい言い方をすれば「彼の良さ、無くなってない?」と思ったのですが……。今ならきっと淀の三千でアリストテレスに負けると思います。うまくいえないけど、どうもそういう感じなんですね。

彼はもともとパドックではひとつもよく見せない華奢な馬体でした。でも私たちは父ディープが優先って知ってるからそれで十分いいと思ったし、古馬になってもそう成長はしないと思い込んでいました。しかしこの中間から「パワーアップ、パワーアップ」と連日報道が漏れ聞こえてくるたびに、「そんなに変わっちゃって大丈夫かな?」という違和感はありました。

で案の定、当日見た目が初めて「立派」に映った。私は昔から馬体が立派な馬が好きでした。でも素人がパドックでいい体に見える馬って、プロからしたら少し太いんですよね。その辺に2、3年前から気がつき、今はパドックでアスリート体型に仕上がっている馬を探すようになりました。

コントレイルがこのままの体型で古馬G1を戦うなら、私は距離の心配をもっとしなければならないと思います。宝塚の二二ももしかしたら今の彼には「ちょい長い」かもしれませんね。アパパネやサートゥルナーリア同様、少しずつ父または母の短距離適性が出てきたのかもなぁ。

レイパパレのラップ分析

勝ったレイパパレのレースぶりは、ひとことで言って「Going My Way」でした。重馬場換算したら絶対に速い前半ラップ(6Fで59.8)も、あれが彼女のスタイル。で阪神競馬場の特徴として、コーナー以外ではラップが緩むことがない「持続型」有利の形状なんですが、今回の大阪杯では2コーナー過ぎの6F目でスッと「12.8」というラップ、スタートの「12.4」より遅いラップを踏むことが出来たんです。

もちろんレース分類としては最後の10F目(13.0)が最も遅い「消耗型」なんですが、実は途中「中だるみ型」の様相でレイパパレが望外のマイペースを獲得していたことがわかります。

こういうペースにお付き合いしたわけではないでしょうが、中だるみなのにコントレイルは番手も1列後ろ過ぎた感がありますし、TVで見ていてその辺もスゴく違和感ありました。なぜ今日は引っかからないんだろうって。

で、やおら後ろが動き出した4コーナー辺りでは、先頭のレイパパレも12.2ー12.1というラップで軽快に逃げている。ここでは後続もみんな重馬場で11秒台の脚を使ったんでしょうが、これでは直線バテて当然です。

しかも直線で川田は余裕を持ってレイパパレを馬場の中央に持ち出している。あれはスゴくビックリしました。サリオスとはその辺の冷静さが違うし、なによりレイパパレが「道悪鬼だった」のが3強には不運といえば不運だったのかな。快速馬が道悪鬼って、あんまりないことだしね。

今回の大阪杯は、最遅13.0⑩F ラップ差2.0秒 消耗 という結果でした。

彼女の名誉のためにいうと、おそらく良馬場でも好勝負だったはずです。このあとのG1戦線で彼女に競り込む勇気のある逃げ馬がいるかどうか……さらに良でもコントレイルが来たかどうか、今回だけは私にも断言できません。あの馬体を維持しながら、もう一戦パフォーマンスを見てみたいです。

事務連絡

いよいよこのブログ上に簡単なダウンロード販売システムを作り始めます。5月最初のクラブ情報くらいはお店で売りたいと思っていますが、いろいろな保険の意味になります。今PayPalのビジネスアカウントを申請中(1、2週間待ち)です。

このところちょっとノドの調子がよくなくて、いざという時に動画の収録が進みません。コロナではないんですが、もともとノドが弱くて声がかすれるので、次回くらいからはあまり声を張らずに、ぼそぼそ低音(大人の魅力と言ってほしい)で収録させてもらいますw もう少しYouTube長く続けたいので。以前はなんと飴をなめてしゃべっていた頃もありましたw

▼大阪杯2021をふり返る レイパパレ」への2件のフィードバック

  1. 岡田氏追悼の動画、拝見しました。興味深い過去の馬のエピソードや分析も楽しく見させていただきました。以前競馬場の馬主席で岡田さんを何度かお見掛けしましたが、すごく背の高いカッコいい紳士でした。
    ドルメロさんも喉につきましては、くれぐれもご自愛くださいませ。

    1. 動画ご視聴ありがとうございます。
      生の岡田さん、うらやましいです。
      私はまだ「生の藤澤和雄先生」くらいしかお目にかかったことがないのでw

      ノドの心配いただき、ありがとうございます。
      ちょっと重症で困っています。
      少し長く付き合うことになるかもしれません。

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