▼配合はやっぱり母馬とのかけ算でいいんじゃないか チャンピオンズカップ2021

最近の研究トレンドは「母馬」に移りつつありまして

すっかり動画もブログもご無沙汰して申し訳ないが、外へ遊びに出る季節でもなし、ドルメロは毎日好きな馬のことを考えており、また深く考察するほどに「来年のクラブ資料にどう役立てようか」と楽しみが膨らんでしょうがないこの頃である。

で、最新のドルメロ研究では何がテーマとなっているか、それは「実の母馬の出自」である。

人間界でも一部言われることではあるが、テシオ理論でも「仔馬の体質は母から遺伝する」とされる。中島氏の著書「血のコンプレックス」でも「ミトコンドリア」うんぬんという生物学的キーワードを用いて、父からではなくミトコンドリアの情報により母から「質」が遺伝するのだと説いている。

そこで今までは、その母から何をもらいましたか?という観点で、いただいた恵み……つまり月のサイクルが「表か裏か」を見てきた。今度はもう一歩踏み込んで「ではその母自体がどんなものを持っていましたか?」というファクターを付け加えてみようと思うのだ。

考え方としてはこうだ。月のサイクルが表か裏かだけで産駒のデキを判断できないケースがある、これは今年から採用した意見であり、産駒の自然サイクル推奨論を導入するきっかけとなった。

そこへもう一歩踏み込んで、じゃあ恵みを与えるお母さん馬の出自を調べて、種付けイベント等を親仔のかけ算で考えたら、もっと総合的に親仔関係、依存の度合いが見えてくるんじゃないか、ひいては母馬の真の優秀さとはどんな生まれの母のことを言うのか、そのあたりにスポットを当ててみたのである。

で今週のG1出走馬たちを調べてみた

チャンピオンズカップ2021 出走予定馬

1 ソダシ        初仔   母薬①
2 カジノフォンテン   2空   母初回発情
3 サンライズノヴァ   3空   母自然①
4 インティ       初仔  母持ち込み初仔
5 エアスピネル     1空   母初回発情
6 テーオーケインズ   1空   母初仔
7 サンライズホープ   初回発情 母空胎後
8 スワーヴアラミス   自然①  母初回発情?
9 オーヴェルニュ    自然①  母薬②
10 ケイティブレイブ   初仔  母死産後
11 アナザートゥルース  1空   母初仔
12 クリンチャー     1空   母自然①
13 チュウワウィザード  薬①   母自然①
14 ダノンファラオ    持ち込み 母初仔
15 メイショウハリオ   1空   母自然①
16 (外)カフェファラオ      母?

この表は、たとえばソダシなら自分は初仔生まれで、お母さんは薬剤サイクル①回目の生まれだということを表している。

今年のチャンピオンズカップ出走馬は、自分の種付けイベントが優秀で、何かしらの利益を得ている馬が多い。しかしこの大舞台に立つにはそれだけではダメで、実は母馬の方もまた自然に近いサイクルで生まれてきた馬が多い。

そしてここが新しい考え方なのだが、この中で唯一の薬剤サイクル生まれG1ホース、チュウワウィザードは、母のチュウワブロッサムがぎりぎり自然サイクル生まれと見られるし、初仔生まれのソダシの母は薬剤サイクル生まれ。こういうときは親仔の相互補完が案外効いているのではないかと思うのだ。題して、

Bottom’s Explosion? 母系爆発?(名前募集中)

互いの出自を、互いのイベントで補う。もちろん何かの条件が親仔でそろったときはスピードの爆発力に繋がる。その組み合わせはまだよくわからない。

読者さんの中には、最近のG1戦の結果から、この母仔関係にすでに面白い傾向を読み取っている方もいる。以前からこの辺を少し深く掘り下げたいと思っていた私も興味津々で、とくに○○○○戦には注目したいのだが……。

詳細な点については、次週阪神JF2021の動画内で、後にも先にもこの1回だけご紹介しようと思う(今後も内緒で研究し続けたい読者さんのことも考えて)。

皆さんがそれをご覧になってどうお感じになるか楽しみだが、もう少しピンポイントで条件がまとまるようなら、来春のクラブ資料にマスクデータで全体反映することも考えている。理由は読み物で解説してもいいし、データだけ見ると「あれ?なぜこの馬の評価の方が高いんだろ?」という面白い結果になるかもしれないね。

エフフォーリアの活躍が自然サイクル論を生み、そして今年またジオグリフの活躍が「母仔論」を生み出すきっかけとなった。実はジオグリフのスピード由来についてはこれではなく、あくまでその苦節の過程でひらめいた理論ではあるが、それでも今年活躍したG1馬たちの秘密にかなり迫る一歩であることは間違いないので、来週の動画と今後の研究動向にぜひご期待ください。

▼配合はやっぱり母馬とのかけ算でいいんじゃないか チャンピオンズカップ2021」への2件のフィードバック

  1. 阪神JFの動画拝見しました。

    母系爆発説というネーミング良いですね!

    まだまだ分からないことが多いですが、今後ドルメロ理論の主流になってきそうな感じがします。

    ただ母の種付けイベントを調べる時に海外からの繁殖牝馬の場合、不明になってしまうのが難点ですかね。

    輸入繁殖牝馬って結構多いので‥

    ちなみに阪神JFではスプリットザシーに注目しています。

    動画でも392kgとありましたが、優先祖先を調べたらWishing wellで納得しました。

    1. 動画ご視聴ありがとうございます。
      本当にダビスタみたいなネーミングに近づいてきました。
      しかもまさか自分で攻略法を探すハメになろうとは!

      こうなると海外繁殖牝馬のデータ、ほしいですよね。
      ちょっと前から探しているのですが、説明が英語ばかりで目がチカチカするし、また「会員制」「ログイン必要」みたいなデータベースが多くて、これという決定版がよくわかりません。
      ネイティヴの方や、日本と外国の競馬を行き来している関係者さんに一度伺いたいですね。

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