▼サンデーサラブレッドC2019 1歳馬最速解説 関東編(No.114〜124)

※最速解説のトリセツ2019(まずはお読みください)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)17年度産駒については、リストもれがあってもご容赦を。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬(動画、写真含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解したものとみなす

サンデーサラブレッドC2019 1歳馬最速解説 関東編(2)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番仔か
・17年度産駒の判定(いれば)

114 エヴィータアルゼンティーナの18(牝)

 父 ハーツクライ
 →ぎりBAD9日
 +16日 6番仔
 エヴィータアルゼンティーナの17 →ぎりBAD7日

直系ファミリーにTrippi(1997)などがいるものの、母父のCandy Ride(1999)はアルゼンチン産で日本ではほとんどなじみがない種牡馬。

【 優先祖先 】 ハーツクライ
【 基礎体力 】 47

4代父のCrusader Sword(1985)がほぼMAX活性期のため、これまではどんな種牡馬を付けても母似のダート馬になったようだが、18年産だけはちょっと毛色が違う芝馬かも。(17年産はやっぱりダート馬か)

まあ基礎体力もないし、つまりはハーツクライの仔なので面白みはないが、この仔の芝での走りを見てまた少し理論の理解が進めば嬉しいところ(今までの行きがかり上、ダートでデビューさせちゃうんだろうけど)。

4系統もサンデーミスプロNorthern Dancerダマスカスとバランスが良く、おまけにクロスもない。頭はいい。

ハーツクライの牝馬で60万円。
丈夫とは言えないけど、サンデーR内ではまあまあのコスパかな。
馬体次第で。

115 ウィキッドリーパーフェクトの18(牝)

 父 ハーツクライ
 →ぎりOK7日
 なし

昔は「タイキ」の馬がたくさんいた母系。
母はこのところ産駒がまともに出走しておらず、本馬はようやくデビューまでこぎつけられそうな存在。

【 優先祖先 】 ハーツクライ
【 基礎体力 】 44

残念ながら母のミニマム期にあたり体力は平凡だが、この仔も母父Congrats(2000)より強い活性の父馬を初めて付けて生まれた、注目の存在。

兄のハートレー(父ディープインパクト)も父の劣性期の産駒だったため、優先はCongratsからミスプロの方へ流れ、純粋な芝馬適性がなかった可能性がある。

117 クッカーニャの18(牡)

 父 ハービンジャー
 →OK
 +25日 3番仔
 クッカーニャの17 →OK

直系はアロハドリームユートピアなど、少し硬質のスピードを伝える異色派多数の母系。

母自身もサンデーR出身のOP馬で、夏女っぽい傾向があったことは覚えておくとよいだろう。

【 優先祖先 】 MillicentCornish Prince(1962)
【 基礎体力 】 ★78

母父のフジキセキMAX活性なので、優先はそこから母系のミルレーサーへと流れる。

フジキセキは父のサンデーにうりふたつと当時言われたが、実はミルレーサーの子供たちは条件さえ合えばサンデーによく似た形に出ていた(シャイニンレーサーなど)。
つまりフジキセキは母似だったのである。

有り余るスピードで押しきるレーススタイルは、どこかグランアレグリアに似たものを感じるし、切れでなく持続力で勝負するのもダート系スピード馬の傾向だ。

よって本馬もダート馬の可能性を拭えないが、17年も18年もOK判定なのにほとんど紹介されないところを見ると、馬体の形や大きさ、入厩先などに気に入らないところがあるのだろうか。(要確認)

ちょっと穴っぽい1頭ではある。

118 ザズーの18(牝)

 父 ダイワメジャー
 →ぎりBAD8日
 +1か月 5番仔
 ザズーの17 →OK

この春どこかでちょっと紹介しようと思っていたアルーシャ(牝4・父ディープインパクト)の半妹。

このきょうだいが走るようになって初めてファミリーの判定が固まりつつある。

【 優先祖先 】 ダイワメジャー
【 基礎体力 】 56

姉のアルーシャMr. Greeley(1992)の活性が高く、したがって短距離で先行して粘るスタイルが持ち味。
OPでは距離7ハロンまでがいいところだろう。

対して本馬は優先がダイワメジャーなので、距離はもう少し我慢するが、やはり切れというよりはパワー型にシフトしそう。
本馬がビッグサイズに出れば、なおさらそう確信できる。

なおひとつ上のアドマイヤパンドラ(牝2・父ディープインパクト)も母似(母優先)でダート馬かもしれない。

120 ラルケットの18(牝)

 父 ルーラーシップ
 →ぎりOK9日
 なし

この系統もまずは無事走ってこその一族。
スピードがあるのは間違いないので。

【 優先祖先 】 Mountain Flower(1964)
【 基礎体力 】 38

ステルヴィオ(父ロードカナロア)ばかりがクローズアップされるが、牝系は元はといえば名馬シンボリルドルフの系譜。

正しくさえつなげば、40年経っても再び名馬が生まれるという良い例だ。

その兄よりマシとはいえ、クラブ馬で基礎体力38は風が吹けば今にも転びそう(マイルCSでしこたま兄の馬券を買ったのはどこのどいつだ)で、高額なサンデーRさんの募集馬ということもあり、クラブライフを楽しみたいなら避けた方が身のためかも。

121 メジャーエンブレムの18(牝)

 父 ルーラーシップ
 →ぎりBAD3日
 初仔

早いなぁ。もうメジャーエンブレムの仔が出てきちゃうんですね。
母はちょっと融通の利かないスピード馬だったが、さて初仔は?

【 優先祖先 】 Sadler’s Wells
【 基礎体力 】 47

初仔は3割引、というのはやはり本当らしく、赤本にもしっかりと専門家の記事があった。

よって本馬にはあまり肩入れせず、素直に来年以降を狙うべき。
母は(そして本馬も)Sadler’s Wellsの影響が強く、逃げ馬でありながら広いコースが得意な天才少女だった。

123 リリウムの18(牝)

 父 オルフェーヴル
 →ぎりOK9日
 0日 10番仔
 リリウムの17 →?

サンデーRさんで長らく募集されているわりには、母はちょっと寂しい成績。

祖母は間違いなくOK馬だったとすれば、母自身にBAD判定の疑惑も…。

【 優先祖先 】 Toll Booth(牝・1971)ダート中距離
【 基礎体力 】 59

となると前回の
107 アイスフォーリスの18 →?
アイスフォーリスの17 →ぎりOK4日
は、

107 アイスフォーリスの18 →OK
アイスフォーリスの17 →ぎりBAD4日
の可能性もあるのか…?

いずれにしろ難解牝系であることは間違いない。

3代父のPlugged Nickle(1977)という聞き慣れない米国馬の活性が強くて、ダート馬っぽい。

116 ミラグロッサの18 →?
なし

119 キャットコインの18 →?
初仔

122 キャレモンショコラの18 →?
なし

124 ピカケレイの18 初仔 →?

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