▼社台サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関東編(No.32〜40)

※最速解説のトリセツ2019(必読)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)17年度産駒のリストもれや兄弟数の誤り等あるので、正確な情報はクラブのHP等で必ず確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬(動画含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算(と写真を少し)であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい

社台サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関東編(4)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年度産駒の判定(いれば)

32 サンダーカップの18(牡)

これは父の活性がMAXかゼロか微妙だなぁ。

 父 フェノーメノ
 →OK
 なし 9番仔

【 優先祖先 】 Bald Eagle(1955) 芝ダ 10ハロン
【 基礎体力 】 50

先日休み明けで2勝目を挙げたペルクナス(社台RH・父Majesticperfection)の半弟。

兄はそう良化したとも思えない感じであの勝ちっぷり(休み明けが良かった?)だから、体力はないけど奥はあるんだろうね。

兄は父Majesticperfectionミニマム期産駒であの芝適性。
そして本馬ももしかしたら父フェノーメノゼロ活性かな、という感じで似た特徴を持っている可能性が。

優先は5代までならBald Eagleという芝ダート兼用の活躍馬。
英国でデビューしたのち米国に渡ってワシントンDC国際を2連覇するなど、距離や馬場に幅広い適性を見せた。

もし父フェノーメノがMAX活性なら、優先も父なのでもっと面影あっても良さそうなもんだし、本馬がフェノーメノに全然似ていないってことは…おそらくそういうこと(母似)なんだと思う。

フェノーメノはデインヒル経由でNorthern Dancerゼロ活性だから、もっと使われていいサンデー系種牡馬。

母母Sea PortAverofオーエンテューダー系)のゼロ活性馬だったり、フェアウェイ系が仕込まれたりと大変スッキリした配合で、一発長打にはもってこいだ。

基礎体力低くて完成には時間がかかったけど、やっぱりできるなら父のようなアウトブリード扱いのクラブ馬を指名したいな。

35 ダノンベルベールの18(牡)

早熟だった母とよく似た配合。

 父 ローエングリン
 →OK
 −8日 4番仔
 ダノンベルベールの17 →?

17年産との誕生日差がマイナスだし、基礎体力も低めなので深追いはしないが、母同様ロイヤルスキーの影響で早熟タイプと考えて良さそう。

36 コロンバスサークルの18(牝)

 父 マクフィ
 →OK
 +1か月2日 5番仔
 コロンバスサークルの17 →OK

カタログでも「マクフィの仔じゃないよな…」ってことはわかるらしく、しきりにマンカフェの牝系まで引き合いに出してお茶を濁しているが、5代まででいえばTyrantというダートマイル馬の活性が高く、距離がこなせないのは一致した見解かも。

ダンシングブレーヴNorthern Dancerのクロスが強く、いちおう見送り。

39 キトゥンズダンプリングスの18(牡)

POG赤本で褒められていた17年産の全弟にあたる。

 父 American Pharoah
 →ぎりBAD7日
 +1日 2番仔
 キトゥンズダンプリングスの17 →ぎりOK8日

【 優先祖先 】 Kitten’s First〜Prince John(1961)
【 基礎体力 】 56

赤本によれば「母は完全な芝馬」で、これは母父Kitten’s JoyMAX活性)優先によるものだから確かに合っている。

こどもたちの父American Pharoah(父はこれからの馬だヨ〜)はいずれにしても中性期に毛が生えた程度の活性だから、優先は母父Kitten’s Joyの母系をPrince John(1961)という栗毛のダートマイラー(距離に関しては諸説)までさかのぼれる。

17年産はThat’s My Hon、そして本馬はKitten’s Firstという歴代の母たちがいちおうの祖先だが、両母馬ともその本質はPrince Johnと考えて差し支えない。

兄のシュッとした体型(初仔でも470キロとか)の方が、時期的なものもあって完成度の高さ&芝の可能性を感じさせるが…弟のトモ高発展途上のパワーボディの方が自分は魅力あるな〜。したがって募集金額も間違っていない。

2頭の大きな違いは配合の時期。
もし弟がぎりBADを覆して初期のOKに入り込んでいるとすれば、かつ割り切ってダートデビューさせたら大物だった、ということになりはしないか。
そして兄がもし2つ勝ったら、弟は……藤澤厩舎のお手並み拝見。

40 アブソリュートレディの18(牝)

フフフ、これは相当な大物の下なんですね。

 父 Le Havre
 →ぎりOK4日
 +13日 8番仔
 アブソリュートレディの17 →ぎりOK9日

【 優先祖先 】 Mill Reef(1968) 芝中距離
【 基礎体力 】 69

とにかくLe Havreをつけまくっている母だが、Le Havreはいまや欧州で一大トレンドの種牡馬らしく、日本でも今春産駒のプールヴィルがフィリーズレビューを制してみせた。

ただプールヴィルも、そして輸入された繁殖アヴニールセルタンも父Le Havreの活性は低く、やはり無敗のまま引退した名牝ラクレソニエール(2013)も本当は母アブソリュートレディ似という事実は知っておかねばなるまい。(母父として優秀なのかも)

本馬の母アブソリュートレディは4代前のMill Reefが高活性で、劣性期種牡馬を付けるととたんに昔の欧州クサくなってくる。

18年産優先のMill Reefならまだしも、17年産(仏産)優先のNever Bendまでさかのぼれば芝適性さえも危なくなるし、日本の種牡馬との相性はあくまでNorthern Dancerクロス次第だし、母による偉大な姉の再現作業はこの辺までにしておいた方がいいのかも。

19年はディープインパクトをつけたらしいが、さて…。

本馬は首が寝ていることでスラーッと横に長い(胴はそうでもない)珍しいバランスの馬体。これ以上無駄にパンプアップするような気配もない。

気性がちょっと…らしいがNorthern Dancerクロスも生きているし、多少のことは仕方がない。かえって走る気につながれば。

偉大な姉のようにとはいかなくても、確かに日本で走らせてみたい1頭だ。

33 ベストリーダーの18 →?
初仔

34 チェリーヒロインの18 →?
初仔

37 アンコールピースの18 →?
 なし

38 クイーンマグノリアの18 →?
 クイーンマグノリアの17 →?

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