▼ロードサラブレッドオーナーズ2019 1歳馬最速解説(No.1〜10)

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】

動画第16弾 ロードTO特集2019後編、まもなく公開です。

なお次回動画予定は、先頃亡くなられたアドマイヤの近藤利一オーナーが所有していた1歳馬たち(とくにセレクトセール出身馬)を何頭かご紹介して、その行く末に注目したいと思います。合掌。

※最速解説のトリセツ2019改(必読)

(1)判定はOK、?の2つに分類し、走る可能性が高いOK馬だけをご紹介する

走るとは、最大2勝以上挙げそうな可能性のある馬を指す。未勝利を勝って終わりそうな馬は除外することがある

(2)?の全部がBAD判定というわけではない

?にはBAD判定に加え、たとえOK判定でも虚弱、初回発情10日間ルール、強い多重クロス等のため見送った馬を含む

(3)「隠しスパイス」という評価項目を設ける

隠しスパイスとはその馬が持つスピード「強化」の可能性を評価したもので、今はまだ詳細を公表できないが、ある馬だけ なし<♪<♪♪…で表す(不明は?で)。
ほとんどの馬には存在しないが、あくまで「強化」スパイスなので♪がなくても悪いことは一切ない

(4)筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない

もちろん馬の長所を褒めることはいくらでもある

(5)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと

あくまで18年度産駒の判定、分析を主とし、17年度産の判定は行わない

(6)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない

判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい

(7)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない

この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい

今回はロードカナロアの産駒について、詳細な結果をご報告しておく。

動画でも指摘したとおり、今年の産駒からロードカナロアは劣性期にあたるので、出資決定には母系のスピードの有無が一番の判断材料となる。

またクラブライフを最大限楽しむためには、馬にある程度の基礎体力が必要であり、虚弱な馬も推薦できない。

これを踏まえた上で、今年ロードTOにおいて2勝以上する可能性があると判断したOKロードカナロア産駒は以下の3頭になる。

3 デルフィーノの18 
4 レディバラードの18 
8 パラダイスリッジの18 

なんや、ちゃんと候補はいるやないかと言われるだろうが、動画で次点としたデルフィーノ18の初仔問題はともかく、レディバラードとパラダイスリッジについては、さらに心配事が絶えない感じ。

以下になぜ次点となったのかを解説する。

ロードTO2019 1歳馬最速解説(1)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・何番目の仔か
・隠しスパイス
【 優先祖先 】 
【 基礎体力 】 

4 レディバラードの18(牡)

 父 ロードカナロア
 14番仔
 隠しスパイス なし

【 優先祖先 】 エルバジェ
【 基礎体力 】 ★78

数えて今年14番仔、である。
しかも勝ち上がりが11頭。なんと偉大な母馬であろうか。

過去、この偉大な母にバリバリ?劣性期の種牡馬が付けられたことが2回ある。11年、12年と連続したディープインパクトだ。

この全きょうだいの優先も今年のカナロア産駒と同じエルバジェ(1956・仏ダービーなど5戦5勝)と考えていい。

すると結果どうなるかというと、2頭ともあまり数は走れなかったが、兄のロードユアソングは芝の二千を2戦して1勝、弟のダノンシャルマンは千八から二四まで走って4戦1勝、やっぱり距離をこなす芝馬と見なすことができる。

ここからさらに6年経って、当然母も歳をとるわけで、伝えるスピードが落ちてくれば夏の札幌未勝利戦で芝の二六に出てくるような、あるいはダートに転戦するような馬にだってなりかねないだろう。

動画の歩様は思ったよりずっと良い印象(両方の後肢はやや外弧歩様だけど)なので、ほしい方もいるとは思うが、あくまで馬のタイプはそんな感じだということを忘れずに。

なおミスプロインリアリティのクロスはどちらも活性値計算で十分薄いと判断できるので、無効扱いでよい。

レディバラード系大成功要因のひとつはこのミスプロ活性が無視できる点にもあると思う。

8 パラダイスリッジの18(牝)

 父 ロードカナロア
 初仔
 隠しスパイス ♪

【 優先祖先 】 3代母クロカミ
【 基礎体力 】 38

祖母のクロウキャニオンは走る馬ばかり大量生産した恐るべき繁殖。

それこそ裏も表もないような八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍だったが、母パラダイスリッジは直近の兄ベルキャニオン誕生の10日後に種付けされた「10日間ルール産駒」で、祖母とは繁殖サイクルが入れ替わった。

この馬はそれを裏付けてくれる大切な初仔になる予定だったが、いかんせん基礎体力不足。今年のカナロア産駒の中では唯一と言っていい芝のマイル適性がありそうな馬だっただけに、心底惜しい。

会員さんはきっとやきもきするかもしれないが、いっそゆっくり成長して晩成タイプに出てもらって2年後あたりに理論の正しさを証明してくれないかな、今はそんな気持ちでいる。

ちなみにこのパラダイスリッジとひとつ下の全妹ラベンダーヴァレイには隠しスパイスが効いていて、将来いい繁殖になると思う(これから基礎体力もどんどん増えるし)。

ただ妹は競走でかなり走ったので、全姉妹でも狙うならこの姉の産駒になるだろう。

動画ではちょこちょこピッチ歩様で歩くので、やはりマイラーっぽい。
もう少し元気がほしいが、脚は全体にまっすぐで狂いがない感じ。

アンビータブルの18 →?

タッチアスの18 →?

キープセイクの18 →?

シンメイフジの18 →?

スピニングワイルドキャットの18 →?

レディハピネスの18 →?

ワイルドココの18 →?

次回はカナロア産駒以外の次点馬を中心にご紹介する。

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