▼大波乱フェブラリーS2024雑感 2.21

やっと確定申告が終わりまして

今年初めてe-Taxによる確定申告にチャレンジしてみたが、あれは初めてだとかえって年配者には相当辛い作業ではないだろうか。申告書作成や納税そのものはスムーズと言っていいのだが、その前段階、マイナカードとポータルの紐付けや本人確認の方法など、なんかもっと他にあっただろという気がしてならない。そのまた前の段階で起こるブラウザ推奨環境をえり好みするのもやめてほしいし…MacのChrome使いは相性最悪らしいし。

書類をノリでペタペタ、デッカい封書で税務署に投函という毎年恒例のアナログ作業からは解放されたけど、この作業、本当に来年はもう少し楽になるのだろうか。何の準備もなかった今年だけがこんなに大変だったのか、それとももう私がデジタル化についていけないポンコツなのか。なんかそれだけで納税気分が萎えるんだよなあ。そうでなくとも納税ボイコット論だって起きているんだし。

つくづく持ってない男だなあ…

超のつく大波乱に終わった今年のフェブラリーS。空き巣狙いの厳冬期G1だったこともあり、戦前から除外対象だったオメガギネスが晴れて1番人気に祭り上げられるなど、まさに怪しさ満点。結果はもはやこうなる運命しかなかったのではとさえ感じるほどに寒々しい。あらためてルメールっていうジョッキーのスゴさを至る所で感じる今日この頃。

かくいう自分はちょっとばかり馬券の恩恵にあずかったけど、あれは一にも二にも「当日パドックで光った古豪6歳馬」というだけの買い理由。ペプチドナイルの馬柱なんか見れば見るほど買いたくなくなるし、元よりパドックと新聞は一緒に見るもんじゃないです。決心が揺らぎます。

その上一番頑張ってほしかったタガノビューティーは図ったようにハナ差の4着。当たったことよりこっちの方が心にずしんとくるよ。いかに自分が持ってないかってことを自覚させられるのだから。3着セキフウの豊ジョッキーは死んだふりならまだまだ当代きっての達人。どん尻強襲が本当にうまいのはノリちゃんじゃないです、豊さんの死んだふりですよ。

フェブラリーS後にはいろいろな意見が渦巻き

こういう結果だとまたぞろ「レースの格も地に落ちた」とか「もうこの時期のフェブラリーSなんていらない」とかいろいろ言う向きはあるけれど、じゃあいっそこのダートG1を春秋に移動すれば懸念はスッキリ解消するかといったらそんなことはない。地方にあまた存在する新旧統一G1のおかげ?で、いまやフェブラリーSのようなビッグタイトルをねじ込む時期的余地はどこにもない。どこへ動かそうが今度は近い時期の地方レースを盛り下げる要因にしかならない。

そう、あえて言えばフェブラリーSって前後のつながりに全く欠けるレース。前哨戦の根岸Sが中2週なのに、次のかしわ記念までが3ヶ月弱。ここを目指してしまうと、あとは皆いったん小休止するしかない日程。しかも暮れの中山に適当なステップがなく、さりとて中京チャンピオンズCからは約2ヶ月空くし、地方10ハロン路線からではドンフランキーの作るペースにスピード負けするし。

いまのところJRAは自分からダートマイルの威厳を捨てるような位置にフェブラリーS(と根岸S)を放置しているんだよね。根岸Sだっていかにも時期が中途半端、ここに優先出走権はいらないよ。東海SがG2なんだから、ここを千四にして優先出走権付きで走るのはどうかな。マイルより長いステップって必要ないでしょ?本番がマイルなんだから。(皐月賞がそうだけど、本番までに同距離同コースのステップが何本もあるって頭おかしいよ)根岸Sの名前は武蔵野Sの前でハンデ戦復活とか、またどこか別の機会に大切に使ってもらおう。

こうして各レース毎にもっと関連性を持たせながら、前年秋から各馬2、3度戦わせつつ、府中決戦に駒を進めさせる。そのトライアルもなるべく府中以外で行えば、勝ち馬も変わるしファンの検討意欲も湧いてくる。施行は9ハロンとか中途半端にしないで、マイル以下に徹底して揃える。9ハロンはサウジや米国でチャレンジするカテゴリーにする。これなら5月のかしわ記念までなんとか道が開ける気もするのだが。

そして中央ダート路線の半分は、将来もっと短距離ダート種牡馬候補が出るための呼び水にする、と割り切りたい。そういう展望や付加価値を付けないと賞金以外の意味で本当に馬が集まるレース(高レベル)にはならない。マテラスカイ、モズアスコット、ダノンレジェンド…現役時の評価以上に馬産地ではダート短距離種牡馬が超のつく大人気ぶりだし、今後も一定の需要が見込める。単にスターホースに走ってもらって毎年つじつま合わせに格を維持するのではなく、生産界を含め需要があってダートの短距離を走りたくなるような自然な流れを作ることが大切かと思う。

フェブラリーSの今後については、語る人ごとに違った意見があれど、そのどれもが特効薬にはならない。なぜなら親方JRAに古馬ダートレースの将来像を描いたり、条件改善の兆しがまるで見られないことが一番の懸念だからね。

▼大波乱フェブラリーS2024雑感 2.21」への2件のフィードバック

  1. サウジカップにドバイワールドカップというオイルマネー競走で結果を残せるようになった今だからこそ、この浮ついた空気感もありますよね。日本競馬は芝という印象を一気に変えていった矢作先生やそれに追随する先生やオーナーが出てくることはとても良いことなんだけれども、ここまでになると国内路線ももう少し考えなければ。
    若干話題からずれるかもしれませんが、JRA+NRA共催の統一ダート三冠路線だって始まることだし。まぁ統一ダート三冠路線も初年度だからいろいろ課題点や変更しなければならない点なんてのは次年度以降に出てきますし、それに伴っての番組変更も次年度以降の課題ですね。
    まぁ本当にオイルマネー競走で結果を出せる日本調教馬の躍進が目覚ましい今、地方競馬が主体の統一ダート三冠路線なんてちょっと遅きに失した感が強すぎるイメージですがね。

    1. そう、世界ダートが夢という時代はとっくに終わったと、私たちも現実に追いつかないといけなかった。
      マルシュロレーヌくらいでもう気づかなきゃいけなかった。
      あのあたりで来年からダート3冠だぞって出していれば、いかにもおおっというコンテンツだったのかも。
      今じゃ意外とケンタッキーダービーの方が近いかも、なんてことになりかねませんね。
      変わったんですね、日本も。

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