キャロットクラブさんからご紹介するオルフェーヴル産駒は2頭です。
正直、実質1頭と言えるのですが、今後忘れないように備忘録を兼ねてもう1頭気になる馬を追加しておきました。
期待の母ですがどうしても父系の活きない配合で
▼ヒルダズパッションの16 (競走名:シェドゥーヴル)番号8
牡2・木村哲也厩舎予定
父 オルフェーヴル
母父 Canadian Frontier
2月19日生まれ 鹿毛
母のポテンシャルはこんなものではありません。
が、いつも子どもに悪さをするのが、母母父のEl Prado(1989)という馬なんです。
【診断結果】
・優先祖先 母父 Canadian Frontier(1999)
・馬場、距離適性 ダートの短距離〜マイル
・基礎体力値 72(平均50)
・スピード 良好
・頭脳 やや心配
・総合 ★★(満点は5つ)
母に期待するあまり、引退直後の若い種牡馬をかけたくなる気持ちはわかるのですが、どんなに優性期の種をつけても、母母父のEl Prado(1989・芝短距離)の活性が強すぎて、すぐに母父Canadian Frontierへ適性が引っ張られてしまうんです。
この馬の産駒に本当に気持ちよく芝を走らせたかったら、いっそ劣性期の種牡馬をかけることで、El Prado自身を優先祖先にした方が早いです。
まあそれがかなっても、その父サドラーズウェルズの活性が高いので、スタミナ型産駒(距離はマイルまで)になるのは否めませんが…。
それがある程度うまくいっているのが、兄で初仔のジークカイザー(牡5・父ディープ劣性期)。
またひとつ上の兄・ヴェルテアシャフト(牡3・父ディープ中性)も全きょうだいですが、残念ながらこちらは繁殖サイクルが外れて、スピードが見込めません。
母の良い発情期は2月27日から4月27日。
またG1馬である母は、2代母Executricker(1998)の奇数歳産駒で彼女の良い発情期に入るので、ファミリー全体が奇数歳が表年ということになります。
兄ジークカイザー(偶数歳)の種付けは2月26日頃でこれを外れ、本馬シェドゥーヴル(奇数歳)は同3月19日頃できちんとここに入り、条件を満たします。
しかしNorthern Dancerのクロスが父方、母方いずれにも激しく入り混じりますので、素質開花の前にちょっと気難しくなる危険は残しています。
このクラスの馬だとクラシックに乗ってほしくて指名する方が多いと思うのであえて★は辛めの採点ですが、基礎体力も十分あり、短距離ダートに活躍の場を移してからが本領発揮となるでしょう。
初仔のハンデを乗り越えられればおもしろいかも
▼ビキニブロンドの16 (競走名:ゴールドアックス)番号9
牡2・小西一男厩舎予定
父 オルフェーヴル
母父 キングカメハメハ
5月29日生まれ 鹿毛
初仔でまだ小柄だそうです。
そういうハンデを乗り越えれば、息の長い活躍をしそうです。
【診断結果】
・優先祖先 母父 キンカメ
・馬場、距離適性 芝の短距離〜マイル
・基礎体力値 66(平均50)
・スピード 良好
・頭脳 やや心配
・総合 ★★(満点は5つ)
初仔はどうしても「小さい」というのが産地の通説です。
その代わり、空胎時と同じ「体力ボーナス」を受けることはできますが、本馬には加えて「遅生まれ」のハンデもあり、まずは無事デビューできるかが喫緊の課題でしょう。
しかし血統構成は決して悪くなく、また基礎体力もありますので、これからの鍛錬にも十分耐えることができそう。
3代母まで血統を見ても、繁殖サイクル通りにスピードを受け継いだことがハッキリわかりますので、あとは開花を待つのみ。
参考までに
3代母・ソニンク(3月2日から5月2日)
2代母・モンローブロンド(02年3月2日生まれ→4月2日頃種付けOK)(2月16日から4月16日)
母・ビキニブロンド(09年2月1日生まれ→3月1日頃種付けOK)(1月15日から3月15日と、5月15日から7月15日)
本馬・ゴールドアックス(16年5月29日生まれ→6月29日頃種付けOK)
のように、スラスラと繁殖サイクルをたどれます。
よしんば小さいままデビューしたとしても、母たち同様コツコツ稼いで長く走ってくれる(2代母、母ともに20戦以上して7千万以上稼いだ孝行娘)わけですし、なにより募集額がリーズナブル!
POGよりも実際に出資して楽しいタイプかもしれませんね。
自分なら4歳くらいまで(地方回り等あっても)忘れたつもりで待ってみたい1頭です。