▼シルクロードS2018 アドマイヤムーン産駒にスプリンター続出の訳とは

スプリント界で異彩放つ種牡馬アドマイヤムーン

シルクロードSの登録馬に、セイウンコウセイファインニードルというアドマイヤムーン産駒の有力馬が見える。

 

アドマイヤムーンといえば、自身はやや遅咲きではあったが、強くなってからは無類の安定感を誇り、狙ったG1をビシバシ奪取した芝馬、中距離馬だった。

ところが血統表からはその匂いが全くせず。

サンデー肌にエンドスウィープだから、どう転んでもダートの一流馬しか出てこないはずなのに、血統というものは恐ろしくて、芝のクラシックディスタンスを走れる素質はどこからくるのかなど、私たちになにかしらの楽しいヒントを与えてくれる。

そして産駒の血統を見ると、父を再現する難しさみたいなものもよくわかる。

 

まずは父を詳しく解剖しよう

 

アドマイヤムーンは自身が鹿毛であることから、まずは直系の父エンドスウィープをたどらなくてはならない。

鹿毛でさかのぼれるのは、父の母Broom Dance、その父のDance SpellさらにNorthern Dancerだが、この系統はどの馬も距離伸びてよく、また芝をこなす産駒を多く輩出している。

 

一方、母系の2代母ケイティーズファーストも鹿毛なのだが、こちらはノノアルコあたりまでさかのぼっても純マイラーでしかなく、さりとて5代Nearctic(Northern Dancerの父でもある)とノノアルコ(17歳時産駒)は遺伝的関係がなく、従ってクロスも発生していない。

つまりムーンの強さの源は、ほとんどがNorthern Dancer系なんですな。

 

ではスプリンターはどこから出てくる?

 

さて次にムーン産駒の距離が持たない理由だが、これはハッキリ言ってムーンの資質を遠すぎる祖先から呼んでいるから。

ムーン自体が相当無理くりな血統配合で中距離を走っているので、能力は認めても、種牡馬血統としては遠い資質が固定されないんだと思う。
オグリキャップに近い感じかなあ。

だから凡庸な配合だと全部エンドスウィープで短距離ダート馬になり、芝を走っても一番ダート戦に近いラップを踏むスプリント戦に適性があるのではないかと。

G1をとったセイウンコウセイ(牡5・上原厩舎)は、ミスプロのクロスも活きているけど、その仔Miswakiから栗毛を継いでいるらしく(もちろん父系のフォーティナイナーという線もある)、またセントウルSを勝ったファインニードル(牡5・高橋義厩舎)は、鹿毛由来候補が複数あるも、全部距離持ちませんので。

 

対照的なのが、唯一距離持ったムーン産駒のアルキメデス(引退・藤原英厩舎)という馬。

千八や二千で活躍し、朝日CCを勝ったOP馬だが、セイウンコウセイと同じく、父系母系ともにミスプロの血を引く。

ところがこちらの母アーキオロジーは、母父Seeking the Goldの17歳時産駒で影響なし。よってミスプロはクロスせずに済み、いくらかでもその呪縛から逃れているよう。

また同馬はNorthern Dancerのクロスも同様に回避しており、弱みを抱えず、字面以上にアウトブリードな健康体を得ていたのだろう。

空想では、たまにダート馬を芝で走らせるラウンドテーブル(5代前)という名馬のエッセンスが働いているのではないかと思ったりするのですが…。

 

大穴でキングハートを推奨

 

最後にシルクロードSの馬券検討を。

前述アドマイヤムーン産駒の2頭は休み明け。今回万全の体勢で出てくるとも思えず、さりとてダートで頂点極めたニシケンモノノフ(牡7・庄野厩舎)も明けて7歳。
解散近い福島厩舎のダイアナヘイロー(牝5)は夏馬の気がするし、中心馬決めはかなり難解で…。

 

同じ休み明けでいいなら、いつも少し気になっているキングハート(牡5・星野厩舎)を推しておく。

昨年函館SSで走った馬だが、もともとはこの寒い時季に調子がよく、関東馬でいながら京都実績がある。
前走秋のオパールSは負けすぎだが、その前に陣営はできればスプリンターズSに出したい意向があっただろうし、ちょっとピークを過ぎていたかもしれない。

なにしろ走っても人気にならない厩舎&血統背景(オレハマッテルゼ×マイネルラヴ)、ハンデ56キロならやれないか。


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