▼ユニオンオーナーズクラブ2018 1歳馬リスト最速診断 東西牡馬編(No.20〜23、37〜41)

ユニオンOCさんは牝馬の募集数が大変多く、東西それぞれ2回に分けてご紹介するほどですが、こと1歳の牡馬に関しては東西合わせてもたった9頭のみ。

それでも少数精鋭、いい馬はいるんですよね。

 

ユニオンOC1歳馬 東西牡馬編 判定結果

20 モンクールの17(牡・鹿毛)

 判定 【 OK 】

 父・ケープブランコ
【優先祖先】 Sister Sarah(牝・1930・Lady Angelaの母)
【基礎体力】 59(平均は50)
【適  性】 芝の中距離〜
 美浦・上原博之厩舎 予定
 残口あり

動画の姿は1歳馬離れした立派なものですが、それでいてこの不人気ぶりは父ケープブランコによるものでしょうか。

 

前回も指摘したように、ケープブランコはこれから劣性期に入ることで、母系の良さが出そう(勝手にそう思う)な種牡馬。

対して本馬の牝系は幻のダービー馬マルゼンスキー(1974)を輩出した由緒正しきシルの系統で、あれからすでに40年以上経っていますが、見事に母モンクールまで正しいサイクルを継承しているようです。

ただ惜しいことに母MAX活性の18年度はロードカナロアが不受胎。
次は気長に待ちましょう。

 

本件はこれからわんさか出てくるディープ牝馬の配合例でもありますが、父としてこのケープブランコは予想外にハマる馬です。

これも前回指摘したとおり、父ケープブランコはガリレオのゼロ活性馬ですから、Northern Dancerの影響がそこで途切れています。

そのため母モンクール内にある2本のNorthern Dancerが鎮まったまま、産駒に悪い影響を与えずに済んでいます。

生まれ年からわかるように、母系ノーザンテースト内のNorthern Dancer活性はミニマムですが、ディープ内のリファールアルザオのNorthern Dancer活性は相当高いまま残っています。

よって一般にはディープ牝馬の父方に強活性のNorthern Dancer系種牡馬をもってくると、体質や精神面に悪影響が出やすくなります。

 

一時は逆に「父ディープには母系にStorm Cat」などのニックスが指摘されましたが、確かに相性の良さは認めるものの、無事是名馬のような丈夫な馬がいたかというと、そうでもないような…。

これもまたStorm Catの父Storm Birdが、Northern Dancer17歳時MAX活性馬なのでね…。

クロスはやはり諸刃の剣、なんでしょうね。

 

話を戻して、本馬の優先祖先はどこにいるかというと、計算上ノーザンテーストの祖母Lady Angelaの母であるSister Sarahだとはじき出されます。

ノーザンテーストは祖母Lady Angelaの隔世遺伝馬と言われていますが、その母Sister Sarahはさらに古いスインフォード系の流れをくむステイヤー血統で、本馬はこちらの形を継いでいると思われます。

いちおう動画で確認すると、本馬は1歳とは思えないムチムチ&骨太おぼっちゃまクンで、今はステイヤーっぽく見えないため中距離指向としておきますが、距離適性は馬体の成長次第で変化すると思います。

芝を走れる形であることは間違いなさそうです。

 

40 ディヴァインクレアの17(牡・鹿毛)

 判定 【 OK 】

 父・トーセンジョーダン
【優先祖先】 My Charmer(牝・1969・Lomondの母)
【基礎体力】 ★63(平均は50)
【適  性】 芝の中距離
 栗東・田所秀孝厩舎 予定
 残80口未満

カタログには「ディープの祖母バーグクレアの3×3」というクロスが強調されていますが、本馬を語る上で最も重要な牝馬は他にいます。

 

それが4代父Lomondの母かつ名繁殖牝馬であるMy Charmer。
本馬の優先祖先になります。

My Charmerはそこから牝系を広げたというよりは、Seattle SlewLomondシアトルダンサー2といった「種牡馬の母」としての側面が強く、現在日本では(やっぱり)ラフィアン軍団にその末えいが残っているようです。(ラフィアンすげえな)

競走馬としても32戦6勝と長く走り続けたMy Charmerですが、彼女自身の当時の距離適性はいまひとつ判然としません。

そこで彼女の優先祖先を調べると、母父のJet Action(1951)という馬の活性が高いことがわかります。

Jet Actionはケンタッキーダービー馬Jet Pilot(1944)の産駒ですが、距離はマイルを主戦場にしており、よってMy Charmerもマイルからよくて中距離あたりまでを得意にしていたのではないかと考えられます。

(これがもろに出た産駒がLomond(父Northern Dancer劣性期)で、出なかったのがSeattle Slew(父Bold Reasoning優性期)ということかな?)

 

カタログには「芝の長いところで」という夢が描かれていますが、私の本馬の見立ては「案外スピードが勝ったタイプかも」という結論になります。

動画の実馬も雰囲気はすごくいいです。
しかし哀しいかな、最近は筋肉量が増えてきたそうで、ステイヤー体型だった頃に1回見ておきたかったな、と思います。

というわけで「バーグクレアの3×3」自体にはあまり意味はないですね。

 

さて明日の新馬戦展望を挟んで、次回はユニオンOC1歳馬関西牝馬編をお送りします。
お楽しみに。

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