フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】
動画第5弾「基礎体力編」アップしました。
絶賛解説中!ご視聴ありがとうございます。
中央勢組みやすし!これなら狙ってみたい地方代表
▼コスモス賞2019 中央馬基礎体力一覧
エヴァーガーデン 47
コスモインペリウム 59
サトノゴールド 53
スリリングドリーム 38
ミャゴラーレ 53
ルーチェデラヴィタ ★50
おそらくは洋芝函館の経験もあるゴールドシップ産駒サトノゴールドあたりが人気になるのだろうが、なにせ基礎体力は中の中止まりでさしたる強調材料にもならず、これなら阪神→札幌参戦を決めたルーチェデラヴィタだって勝負になるかも。
ならばこの時期の2歳馬、一番の強みとなるのは地の利と豊富な実戦経験。
北の大地で揉まれ揉まれてここにたどり着いたホッカイドウ競馬登録馬6頭のうちから、よさげな適性を持つスターオブグリーンをピックアップしてみた。
なんとデビュー戦はしんがり人気!
今思えば単に距離が足らなかったんだろうけど、2戦目までは「ホントに大丈夫かなこの馬…」と心配されていたに違いない、それがスターオブグリーン(父ローエングリン・北海道沼澤英知厩舎)である。
驚きのしんがり人気デビュー戦は1秒2差の5着にふんばったものの、2戦目のアタックCHでは、距離が1ハロン延びたにもかかわらず2秒5差の8着に成績ダウン。
この時点では2か月後にコスモス賞へ行くなんて誰も考えていなかったはずで、おそらく必死の巻き返し作業中。そこから何か得たのか、陣営が次に選んだのが距離千七という条件。
ここで負けはしたものの、のちに重賞ブリーダーズGJrCで2着になるアジュバンドに0秒8差まで差を詰める。
「そうか、こういうことか」とツボをつかんでからは着実に成績良化。
ついに前走でアタックCH初勝利を挙げる。
▼スターオブグリーン
父 ローエングリン 活性値1
母父 サンダーガルチ 活性値1
3代父 シアトルスルー 活性値2
4代父 エルバジェ 活性値7
ということで優先はエルバジェの父Vandale(1943)あたりが有力。
Vandaleは仏で7戦5勝。1946年のコンセイユドパリ賞という芝の長距離レース(かつては時期的に残念凱旋門賞と呼ばれた時代もあったとか)を勝っているステイヤーだ。
日本では実際こうした仏のステイヤー系を活かすのは大変難しく、だいたいダート馬になってそこで終了(母たちはそんな感じ)だが、この時期適性もハッキリしていない2歳馬に混じって9ハロンの洋芝で走らせてくれるなら話は違う。
地の利、適性、勢い…人気がないならパドックで馬体を見ながら狙ってみたい1頭である。
基礎体力を調べておこう
母 メンフィスガール 活性値6
2代母 エイシンオースチン 活性値8☆
3代母 Ballade 活性値4
4代母 Miss Swapsco 活性値6
24/32×100= ☆75
母メンフィスガールは祖母エイシンオースチンのMAX活性産駒であり、★まではいかないが十分な体力を継承している。
クロスと4系統配合、コンプレックスなど
母側にはMAXのNorthern Dancer活性(by Storm Bird)があるので、Northern Dancerクロスはできるだけ回避したい。
父ローエングリンはそのNorthern Dancer系種牡馬だが
0.75×1.0×1.25×1.5×0.25=0.351…>0.125
とわずかながらこの年もNorthern Dancer活性が残るので、残念ながらアウトブリード扱いとはいかない。
しかし4系統配合はネアルコ(Northern Dancer、Bold Ruler)系2本、ミスプロ系、ハンプトン系とがんばっており、仮にもしどちらかのネアルコが1本切れていたら合格圏内だったと思う。
最後に肝心のコンプレックスについて。
いちおう3走前に敗れている同郷のアジュバントも出走予定だし、アジュバントの優先は母父マンハッタンカフェ(基礎体力は47)なので芝もイケそうと、まだまともにぶつかっては歯が立たない相手かもしれないが、この2頭はくるなら一緒に突っ込んできそうな組み合わせとしてお考えいただければ。
今後のYouTube配信予定
いつもYouTube「ドルメロの魔術師チャンネル」をご覧いただき、ありがとうございます。
昨日は雷を除けながらのPC編集作業でドキドキもんでした。
本当ならもっと早くアップできたのですが…。
さて今後の配信予定ですが、お盆は今年亡くなったオヤジの新盆ということもあり、ちゃんとしてないといけませんので動画はお休みとし、次回動画は8月21日頃配信の予定です。
毎週水曜という癖を付けたいです。やーしゅんさんにならって。
そのあとはキャロットC特集が始まるのでまたちょっと休憩、あとは9月以降という感じになります。
内容は
・ディープインパクト後継問題(次回確定)
・MAX活性
・ゼロ活性
・インブリードクロス
・4系統配合
・相とコンプレックス
・実際の血統表を一通り全部書いてみよう
…
こんなラインナップでお届けしながら、どこかでキンカメの後継問題を1回入れる予定です。
つまりこれだけ作ればもう10月に入ってしまうということですね。
そのあと応用編として今までに仕入れた新たな知見
・初仔と初回発情の考え方
・何番仔と母の年齢の考え方
・発見!遺伝学的に見た「走る遺伝子」とは
・Northern Dancer系の繁栄理由と後継種牡馬たち
・アメリカンダミー
・世界の競馬を動かす10の馬たち
などについてもお届けしたいです。
実は最近JRAの動画からちょっとスゴいことを仕入れたので、またみなさんに必ずお教えしたいと思っています。
将来的には、今年の主要クラブ馬の募集がほぼ終わった時点で、私がいいと思う配合馬をご紹介したり(これならあまり迷惑掛けないと思うので)、再び重賞予想をしたりと、動画でできることを増やしてみたいですね。
で残る肝心の、馬のスピードを測る「母の質の遺伝」についてなんですが、これだけはもっと理論が熟成してからお伝えしようかと思っています。
大事なポイントなんですけど、かなり難しい上に不明な点も多く残るので、上級編になるかもしれませんね。
ご意見ご質問、どしどしお寄せください。
YouTubeにはコメを書く習慣がないという方も、ブログへどんどん書いてください。大事な質問の場合、動画でお答えする回も設けます。
今後ともどうぞお楽しみに。
今後の動画も楽しみにしています!
まだまだ勉強できると思うと嬉しいですね!
今更で申し訳ありませんが、
★と☆の意味を教えて下さい。
わにさん、こんばんは。
★と☆の話はまたMAX活性の回で詳しくご紹介しますが、どちらも母系にMAX活性産駒がいることを示しています。
以前は★だけだったのが、今年のブログ赤本解説2019回から、MAX活性を表す記号をもっと厳格に区別しようと導入したのが☆になります。
前回の動画の通り基礎体力は活性値の合計ですから、どこかに母のMAX活性があっても埋没しちゃうんですよね。
それを防ぎたくてあえてわかるように★を付けていたんですけど、さらに厳密に、母の満8歳、16歳誕生日以前の受胎である馬を☆に再分類したんです。
絶対に満8歳、満16歳を超えているケースだけを真性MAX活性★、他を疑似MAX活性☆としています。
なぜこんな分類をしたかには大きな理由が2つあるのですが、それはまた動画をご覧くださいね。