▼グリーンファーム愛馬会2019 1歳馬最速解説 関東馬他編(No.14〜19完)

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
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※最速解説のトリセツ2019(必読)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない。判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい

グリーンファーム愛馬会2019 1歳馬最速解説(4)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
 ※17年産の評価はなし

14 アースグリーンの18(牝)

 父 オルフェーヴル
 →OK
 なし 5番仔

【 優先祖先 】 Princess Pout(牝・1966) 芝中
【 基礎体力 】 41

父と母それぞれ別の2本クロスがあるのに、掛け合わせた本馬はそれに一切関係していないという珍しい配合です。

父内および母内だけで完結しているクロスの弊害については、私自身はあまり考慮していません。

もちろん父と母の代では影響があるものの、父と母の配合で強調されるクロスではない、というのが見解です。(著書中、中島氏の説明にもそのようにうかがえる記述がある)

4代父のAlleged(1974)だけが優性期かつMAX活性で、5代までなら優先はその母Princess Poutになります。

Princess Poutは米国産芝馬で、おもに10ハロン付近を中心に30戦以上走った活躍馬です。

動画では前肢まっすぐ、右後肢が少し外向。
歩様自体はスムーズ。歩かせている土地の形状に因るのか、かなり外弧歩様に見えますが、平らなところならさほど気にならないかもしれません。

15 クーデンビーチの18(牝) 

 父 ヴィクトワールピサ
 →ぎりOK1日
 −10日 12番仔

【 優先祖先 】 Never Bend(1960) 芝短
【 基礎体力 】 53

誕生日マイナス、12番仔、ミスプロクロスありと、この仔でないといけない理由はあまりありません。

が、動画を見たときの印象が案外悪くない。
歩様のリズムが速めで、運動神経が良さそう。
前肢後肢ともに骨格はまっすぐ、前肢だけやや外弧歩様ですが、ちゃんと平地を歩かせればほぼまっすぐかもしれません。

体はもう少し大きくなりそうですね。
同じ劣性期のディープを父に持つ半姉サザナミによく似た適性と見ていいでしょう。

17 レースウィングの18(牝) 

 父 ルーラーシップ
 →ぎりOK1日
 −3日 12番仔

【 優先祖先 】 Asbury Mary(牝・1969)
【 基礎体力 】 44

カタログにはきょうだいがほとんどダートっぽいという記述があり、調べたところやっぱり3代父Gulchの活性が7なので、ほぼMAX活性の種牡馬しか父似にならず、あとはダート馬…という流れのはずです。

ところが上のきょうだいで走った馬は案外MAX活性種牡馬を付けた年が多く、2番仔のグリッターウイングは父クロフネ、3番仔のクローバーリーフは父タニノギムレット(かつ母)の、それぞれMAX活性産駒。

また16年産のイシュタルゲートはわずかに父ベルシャザールの活性値が7+αで高い父似産駒…ですから、走る仔のダート適性すべてがGulchのせいというわけではなさそう。
ちょっと母のスピード自体が足らないのかも。

本馬は父劣性期のダート適性馬なので再びGulch系の形を継いでいると思われますが、つなぎが立ち気味で、前肢の出などは確かにダートっぽい印象があります。

右の前後肢ともにやや外向気味かつ外弧歩様ですね。

18 ノーブルリーズンの18(牝)

 父 アジアエクスプレス
 →OK
 初仔

【 優先祖先 】 Meadow Flyer(牝・1989) ダート短
【 基礎体力 】 41

初仔ですがまあまあのサイズに出ていて、順調に鍛錬を積めるようなら…という条件付きですか。

父のアジアエクスプレスはここまであまりお目にかかれなかった馬ですが、調べるとその父へニーヒューズが優先で、来年劣性期になるとNorthern Dancer(あるいはStorm Bird)クロスの心配をしなくてもいい使いやすい種牡馬のはず。大物が出てもおかしくないと思います。

本馬のようにサンデー牝馬にも、リファール牝馬にもクロスが生じないのが強みで、このヘルシーさを武器にドンドン売り込んでいくべきでしょう。

残念ながら本馬は基礎体力が低く、アウトブリードかつ初仔というボーナス込みでやっと人(馬?)並み、といった感じです。
もうちょっとでもしっかりしてくれれば…。

小柄ながら幅があるのか右前肢がやや内向、左後肢の内弧歩様が目立ちます。とくに左後肢はぱっと見素人でも気がつくくらいで、少し心配かな。

16 デザートオブムーンの18 →?

19 ネーラペルレの18 →?

これでグリーンファーム愛馬会2019の1歳馬特集は終了です。

全体に産駒のインブリードクロスが多めだった気もしますが、最後にやっぱり種牡馬アジアエクスプレスの優秀さが再確認できて収穫でした。

さて来週は動画第6弾ディープインパクト後継編の準備をしながら、お盆も終わったのでキャロット特集まで少しのんびりしますか。(いや来週そろそろかも。80頭以上いるからあわてないようにしないとね)
英インターナショナルSの展望もいいですね。

あ、動画第7弾は引き続きキングカメハメハ後継編にしようと思っています。
いよいよ種牡馬リーディングも戦国時代に入りました。

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