▼キャロットクラブ2019 1歳馬最速解説 関東馬編(No.15〜23)

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】

絶賛解説中!ご視聴ありがとうございます。
今週、来週の動画はお休みです。

今後の掲載スケジュールについて

いつもご愛読ありがとうございます。
ゆったりペースで始めたキャロットC解説2019ですが、昨日全頭の下調べが完了しまして、あと何頭ご紹介すればいいのかがはっきり見えてきました。

それによれば、このままのペースではとうてい第1次募集開始の9月6日までに全頭紹介が間に合わないwとわかりましたので、今後は記事1回につき有力馬4頭ずつ、関東編5回、関西編(地方含む)6回の全11回シリーズでお送りします。

よってスケジュール的には

8月28日(今回)No.15〜23
8月29日 No.24〜33
8月30日 No.34〜41(関東編終了)
8月31日 No.42〜47
9月1日(日) 休み
9月2日 No.48〜56
9月3日 No.57〜62
9月4日 No.63〜70
9月5日 No.71〜79
9月6日 No.80〜87(関西編終了)

という感じになります。

最終日の9月6日(金)は、WordPressの前日予約投稿にて午前中にアップしてみます。
うまくいかないときは帰宅してからアップします。

もしご自分のお目当て馬がありましたら、このスケジュールを参考にしてください。

なお今週は2歳重賞が2つあって本当ならワクワクウィークエンドなのですが、詳細な記事を書く時間まではないので、可能なら前日ちょこっと計算結果だけ載せるかもしれません。あまり期待しないでください。

※最速解説のトリセツ2019(必読)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない。判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい

キャロットC2019 1歳馬最速解説 関東馬編(3)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年産の評価(参考)

18 ディアデラマドレの18(牝)

 父 エピファネイア
 →OK
 −17日 2番仔
 ディアデラマドレの17(クラヴェル) →?

【 優先祖先 】 母ディアデラマドレ 芝中
【 基礎体力 】 62

全姉の17年産クラヴェルは直接キンカメ優先で妹の本馬は母経由でやはりキンカメ優先、基礎体力もわずかに妹が上というだけの似たような間柄ですが、判定は大きく異なります。

かといって妹がそこまで立派かというと、誕生日マイナスが17日ですので、これは出産後初回発情種付けの可能性が高く、自分なら無理せず他をあたります。

この姉妹は父エピファネイアサンデークロスを防いでアウトブリード扱いですが、来年の母MAX活性19年産は父がモーリスに代わりますので、強いサンデークロスが復活します。というわけでこの3年は、いずれもちょっともったいない配合に終わっています。

動画では右後肢が内向気味、右前肢がかなりハッキリした外向に見えます。

19 アートプリンセスの18(牡)

 父 ドゥラメンテ
 →OK
 −4日 7番仔
 アートプリンセスの17(ミッキープリンス) →?

【 優先祖先 】 祖母Rhumb Line 〜マイル?
【 基礎体力 】 56

きょうだいで一番走ったタップザット(父タピット)は父の劣性期産駒で、優先は6代前ならセクレタリアトへとさかのぼり、ダート適性が高まります。

しかし本馬のように父もある程度活性値が高ければ、母を通じて芝適性をゲットする産駒も出てきそうです。

アートプリンセスは英国で走った芝のスプリンターで、母の優先は祖母Rhumb Lineであることから、祖母似の本馬にもまずまず芝適性が見込めると言っていいでしょう。

これで父がディープやハーツだとクロスが生じず、活性値次第では芝の大物が出そうなのですが(ダートの大物でもいいけど)、父キンカメorその仔ドゥラメンテではミスプロのクロスが生じますので、配合相手としては1枚割り引く必要があります。

ただ母父が珍しいインリアリティ系でもあり「仕掛け型」種牡馬の効果で、1代に限り産駒の頭脳をシャキッとさせる効果が見込めます。

実際の動画では歩様が伸びやかというわけではないので、将来的にはダートが向いてくるかもしれません。

また右前肢をときどき遊ぶように大きく内弧歩様するので、これは癖なのか自然とそうなるのか、ちょっと気になるところです。

20 ヒルダズパッションの18(牝)

 父 ドゥラメンテ
 →ぎりOK1日
 −16日 2番仔
 ヒルダズパッションの17(サンクテュエール) →?

【 優先祖先 】 Canadian Frontier 芝ダートマイル〜
【 基礎体力 】 ★53

ヒルダズパッションもその父Canadian Frontierもダートの短いところでスピードを競った馬ではありますが、そこへ劣性期とはいえハーツクライを付けて欧州でガンガン走ったヨシダが出ちゃうのがすごいところ。

確かに母父Canadian Frontierの母系には芝適性があり、ヨシダの優先らしいBorodislewという牝馬はデビューした仏では芝を走り、出世した以降は米国でダートの重賞を3つも獲った変わり種で、しかも距離9ハロンまではきっちりこなしているから、ヨシダのダートじゃない走り具合もよくわかる(だから本当ならヨシダも距離は10ハロンまでが良さそう)。

ただこのきょうだいは誕生日マイナスがすごく多くて、とくにここ3年は連続継続中。気にしなければそれでいいけど、なんか腑に落ちない。

祖母が3代父El Pradoゼロ活性馬つまりNorthern Dancerクロスがゼロという願ってもない繁殖だから、ディープやハーツ、オルフェなどNorthern Dancer持ち種牡馬なら攻められるが、キンカメやドゥラメンテミスプロが強いので、あんまりいいことがない。

とくにオルフェーブルとの間には無限の可能性を感じるけどなぁ。

動画の歩様は芝適性を十分感じさせるもの。
右後肢がやや外弧歩様だが、前肢は比較的スムーズに動いている。

基礎体力★53だから早期開花なら3歳でいったんピーク、でなければ古馬になっておもむろに連勝街道とか、活躍時期が前後にハッキリ分かれるタイプだろう。

23 ピュアブリーゼの18(牝)

 父 モーリス
 →ぎりOK6日
 +3日 3番仔
 ピュアブリーゼの17(ルヴァン) →ぎりBAD3日(ただし誕生日マイナス1か月!)

【 優先祖先 】 祖母ピューリティー 芝中
【 基礎体力 】 34

うーん、残念だけど基礎体力が足らなすぎる。

ピュアブリーゼにはNorthern DancerヌレイエフパントレセレブルとほぼMAX活性の活性値が代々続くので、なにしろ父側のNorthern Dancer(またはヌレイエフ)クロスは絶対禁物になる。

モーリスは自身のNorthern Dancer基礎活性値が0.1875だから、劣性期中のある期間ではこの母でもピッタリのお相手になるけど、今はダメだな。

動画だと、左後肢がかなり内向している気がする。

15 ケイティーズハートの18 →?

16 ローズノーブルの18 →?

17 ヴァイスゴルトの18 →?

21 ウィズザフロウの18 →?

22 ブルーメンブラットの18 →?

▼キャロットクラブ2019 1歳馬最速解説 関東馬編(No.15〜23)」への4件のフィードバック

  1. いつもありがとうございます。
    OKやギリOK、ギリBADについて解説いただいている会はありますでしょうか。種牡馬の誕生日の2ヶ月以内に種付け日があるかどうか、ということをさしていますか?

    1. ごととぐさん、こんばんは。

      実は判定のOKやBADについては、ブログでも動画でもまだ1回もみなさんにご説明したことがありません。

      一部の熱心な読者さんには過去のコメントにお返事する形でさわりだけお教えしたことはある(かなり理解された方もいるようです)のですが、かみ砕くのが大変難しい話になります。

      一般的な話をしますと、馬でも牛でも家畜のメスには発情期があり、その中でも良い発情期に種付けをしないと優良な個体は誕生しません。馬の発情は2か月ごとのサイクルで良い悪いを繰り返し、しかも前年の良い時期は翌年悪い時期に変化します。

      ですから3月1日生の○○の18という馬がいたとき、前年17年4月1日頃に種付けを行っているはず(馬の妊娠期間は約11か月)なのですが、その当日母馬が繁殖期中でもどんなサイクルにいたかを見ています。

      種付けをするのですから、もちろん母馬には発情が来ているのですが、それが良い発情とは限らないのが悩みどころなのです。(プロもよく騙される)

      つまりOK等の判定には「種牡馬はなんの役割も果たしていない」ということです。
      あくまで母(母体や卵子)の状態がよければ、スピードに富んだ元気な良駒が誕生するという考え方です。

      そして種付け日が母の良い発情サイクル2か月の中にすっぽり収まっていそうなときはOK、とくにサイクルの端っこ10日間に位置しそうなときは、良いか悪いかはギリギリでわかりませんよ、という意味で「ぎりOK1日=1日だけ入っている」とか「ぎりBAD5日=5日だけ外れている」などという変な表現を使うのです。

      生産者はこんなあいまいな表現をしなくても、全ての正確なデータを持ち合わせていますので正確な診断ができます。
      ですが、私たちはあくまでいち競馬ファンですので、机上の計算でしか予想できないということです。

      私はみなさんにこの理論を広めようとしてブログなり動画なりを製作していますので、必ず詳細にお教えする日が来ると思います。

      しかし今なお試行錯誤が続いているようではその段階にまだありませんので、もうしばらくお待ちいただければと思います。
      確かにここがテシオ理論最後の遺伝のカギとなるポイントなのです。

  2. 記事のアップお疲れさまです。

    毎回ありがとうございます。

    ディアデラマドレは繁殖牝馬として注目していましたが3年間本当にもったいない感じになってしまいましたね。

    その次はというとディアデラマドレの活性がミニマムになってしまいますし、繁殖牝馬の運?みたいなのもあるんだと思いましたし勉強になりました。

    ピュアブリーゼの仔はもっと走ってもいいのかなと思ってましたが、もともと基礎体力が低かったんですね。

    それだけじゃないかもしれないですけど、なんだか納得してしまいました。

    次回も楽しみにしています。

    1. わにさん、こんばんは。

      ディアデラマドレは活躍馬でもあるので、精神的エネルギーが貯まる2周目なら期待してもいいのでは?

      ともあれ繁殖活動には「運」も必ずあると思います。
      生産地でも3番仔あたりが一番走るという慣習は知られても、それが母のMAX活性年に近づくからとはだれも夢にも思ってもいないでしょうし、学ぶことで運を必然に変えてほしいと願っています。

      ピュアブリーゼは何も知らないとホント難しい繁殖です。
      外国でもシャトルでもなんでもいいから1回デインヒル系(NorthernDancerゼロ)を挟んで、丈夫な娘を出して次の世代で勝負するかな?
      そのくらい、日本では不幸な境遇にいますね。

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