フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
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絶賛解説中!ご視聴ありがとうございます。
来週の動画はお休みです。
今回から関西馬編です。
※最速解説のトリセツ2019(必読)
(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる
(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない
(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)
(4)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする
(5)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない。判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい
(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい
◆
キャロットC2019 1歳馬最速解説 関西馬編(1)
・募集番号
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年産の評価(参考)
43 ヴィアンローズの18(牡)
父 ディープインパクト
→OK
17年産なし 11番仔
【 優先祖先 】 母ヴィアンローズ 芝中
【 基礎体力 】 53
あまり聞かない母父のSevres Roseという馬がMAX活性で、基本芝の中距離タイプになりやすい系統ですね。
母ヴィアンローズはMossborough(1947)というネアルコ直仔の影響が強く、そこへ至るまでの牝系はすべて母似でかつ芝のビッグタイトルを獲っている馬ばかりです。
よって気性さえまともなら本馬も芝の中距離で活躍する馬ですが、なにせもともと基礎体力が全く足りていない牝系で、ここ2代の母でなんとか体裁を保っているような感じ。
ゆえに今までの産駒の多くが早いうちにスタートダッシュし古馬になってからは惰性でチョロチョロ…という成長曲線が多いです。
配合自体にもそんなに面白みがある訳ではなく、Northern Dancerクロスもちゃんと?存在します。
動画の歩様は前肢の動きがとてもきれいなのに対して後肢、とくに左後肢は盛大に内へと振られる外弧歩様なので、今にも脚がぶつかりそう。
現状のままだとだいぶコスパが悪く映ります。
44 オーサムフェザーの18(牝)
父 ディープインパクト
→OK
−4日 5番仔
オーサムフェザーの17 →ぎりBAD7日
【 優先祖先 】 母オーサムフェザー
【 基礎体力 】 31
この系統もただでさえ基礎体力に不安があったのに、今年の母はミニマム期ですから、ちょっと見送りです。
ディープではなく母似のせいかやや完歩が狭く見え(芝は辛いか?)、全体に外弧歩様気味でもあります。
46 アディクティドの18(牡)
父 キングカメハメハ
→ぎりOK1日
+1か月 6番仔
アディクティドの17(サクセッション) →ぎりBAD3日
【 優先祖先 】 Pilot Bird(牝・1983) 芝中
【 基礎体力 】 ★63
17年産の全兄サクセッションとは毛色こそ違うものの、配合的にはほぼ同じ。しかし12年産の全兄クルーガーとは毛色は似ていても配合が全く異なるきょうだいです。
17、18年産きょうだいはキンカメ系優先の父似産駒。
12年産のクルーガーはキンカメ劣性期の母似産駒。クルーガーの優先は3代父のドイツ馬ズルムーなんですよね(よってキンカメの後継にはならず)。
クルーガーといえばマイラーズカップを勝った一流マイラーと思われるかもしれませんが、デビューはダート戦から、3歳時は主に中距離を走り、春のクラシック後も札幌の洋芝二六を走るなど、決して順調にマイラーとしての経験を積んだわけではありません。
そして今春あわや女傑ウィンクスに迫った大健闘の豪州遠征時も稍重の芝二千ですから、少なくとも血統背景からはこういう条件が一番適していると考えるのが自然だと思います。
本馬はそれとはまた異なり、もう少し軽さのあるキンカメ系の芝中距離適性ですから、本馬の方が本質的に日本の芝向きなのでしょう。
ただNorthern Dancerクロスが3本とも生きている現状、弟たちがもう1つ上のビッグタイトルを狙うなら、何か工夫が必要になるはずです。
動画では左前がやや外弧歩様ですが、全体にきれいに歩けています。
元気はもっとほしいかな。
父キンカメの後期産駒で体調不良の影響がなければもちろん面白いと思いますが、さてどうでしょうか。
47 シシリアンブリーズの18(牝)
父 キングカメハメハ
→ぎりBAD8日
+7日 4番仔
シシリアンブリーズの17(ジルジェンティ) →ぎりBAD3日
【 優先祖先 】 キングカメハメハ
【 基礎体力 】 44
あまり素直にサイクルに入ってこない兄妹の系統です。
しかも基礎体力が全体に低く、半姉の17年産ジルジェンティが辛うじてMAX活性を継承できましたので、もし姉が走ればこの系統は姉で持つことになるのでしょう。
牝系の栄枯盛衰を見るひとつの指標が、基礎体力の継承の仕方です。
もちろんOK判定を継承することも重要ですが、まずは数を走れる産駒を出さなければスピードは絵に描いたモチに終わります。
43ヴィアンローズの系統は逆にここ2代の繁殖活動で基礎体力を盛り返した牝系ですから今後に希望が持てますが、反対にシシリアンブリーズの系統はクロフネを出した名門であっても、ヘタをすると消えゆく運命にあるのかもしれません。
動画では右前肢が外弧歩様、全体にスピードが遅く、もうちょい元気に歩いてほしいです。
◆
42 ポロンナルワの18 →?
45 ウイングステルスの18 →?