▼マーメイドS2020 これぞ推薦できない怪しい天才クラブ馬!? レッドアネモス

ちょっと写真待ちで手持ち無沙汰です

動画制作の方は各クラブの写真待ちで停滞中。といってもひな形は用意できているし、もうあまり迷うところもない。

が、ただポーッと2、3日画面から離れたり、次の制作作業を待てなくなっているのが、いかにも投稿癖の抜けないYouTuberの悪いところ。

ということでここはひとまず小休止。梅雨入りした今週からはいよいよ夏競馬本番だし、今までとは少し趣の違う重賞が2つ控えているので、久しぶりにマーメイドSの記事でも書いてみよう。

マーメイドSは芝の二千ではない?

牝馬限定のハンデ中距離重賞は冬や夏のオフシーズン目玉企画のようなもので、アーモンドアイやコントレイルらが勝ち負けするような春のG1レースでは味わえない「高配当必至」系のボーナスレースである。

その傾向はマーメイドSも同様で、ここで1番人気を買うようでは(また買おうとした馬が当日の1番人気だったら)この先暑い夏競馬を乗り切ることはできまい。頭を切り替えていかないと、おそらく札幌が始まる頃にはもう資金が底を突いているはずだ。

もう一度言うが、夏は楽しみながら少額で大きなところを狙う馬券術に変えていかないと、どこかで足をすくわれ夏バテする。妙に強い馬が出てきても「なぜコイツはわざわざ夏走るのか」そっと裏事情を勘ぐるくらいでちょうどいい。

ではマーメイドSの何がファンを惑わせるのか。それはマーメイドSが見たまんまの芝2,000Mのレースではないからである。

過去20年マーメイドSの不思議な傾向

ちょ、ちょっと、オッサン!いくら老眼ひどいからって、文字が読めないわけないだろうと。マーメイドSは正真正銘阪神の芝二千で行われるんだぞと。

ええ、確かにそうなんですけど、それでは過去20年の勝ち馬たちのデータを見ながら話を進めていきましょう。

【データNo.1】勝ち馬の実に半数が、このマーメイドSで初めて二千という距離を勝った

過去の勝ち馬たちは、その大半が芝二千という条件を求めてここにやってきた訳ではないらしいんです。昨年の勝ち馬サラスは近年では珍しいケースで、ここまでの3勝ともに芝の二千以上で挙げているのですが、それ以外でまだOPに上がる前に格上挑戦でここにやってきた人気薄馬たちなどは、勝ち星のほとんどが千六〜千八に集中します。

【データNo.2】過去20年で、前走芝の二千より長い条件からここを勝った馬はいない

そればかりかデータNo.1に関連して、勝ち馬20頭中13頭は前走より距離を延ばしてここに臨んでいます。まああえて軽く言い切ってしまえばここは「基本マイラーの天下」といっても過言ではありません。

【データNo.3】二千以上で勝ち星があった中距離タイプでも、過去3走のうち少なくとも1走は千六か千八への出走経験があった

要するに昨年のサラスのような二千以上で3勝を挙げていた中距離馬であっても、前3走のどこかで距離を縮めて少しシャッキリしたペースを経験させているということです。そしてとくにその効き目があるのが「前走全八経験」ということになるんでしょうか。

前走として単なる3勝クラスの条件戦でしかない京都のパールSとの相性が抜群であることは、データ班なら鼻をほじっていてもくわえてこれるデータですが(犬かよ)、その理由として距離がマーメイドSより1F短いこと、またローテ間隔そのものが絶妙に1か月空くことなど、前哨戦としての好条件をすべてクリアしていることが挙げられるのでしょう。

今年この条件を満たす人魚姫候補馬は意外と少ない

では今年この条件を無理なくクリアする穴候補を3頭挙げてみます。

▼フィリアプーラ(牝4・父ハービンジャー)

3歳早々に中山のフェアリーSで重賞勝ちしたものの、春のクラシックでは足りずに現在は芝のマイルあたりを主戦場にしている馬。

すでにOPまで上がっている馬は使えるところが限られますので、条件戦組とはローテを一緒に考慮できない面もありますが、母父サンデー系の形を継ぐ「日本で走れる系統」の牝馬ですし、今後も彼女の真の適条件を捕まえられるかどうかにかかっていますね。

▼リープフラウミルヒ(牝5・父ステイゴールド)

人気にかかわらず堅実に堅実に走り続ける小柄な牝馬で、それが最近再び常識にかかってきた感があって侮れない1頭です。

前走の福島牝馬Sも13番人気での激走でしたが、420キロそこそこの馬体ながら渋った馬場や洋芝を苦にしないのが強み。これも母父クロフネ系の芝ダート兼用適性から来るのか、今の梅雨時期にはもってこいの穴候補です。

▼レッドアネモス(牝4・父ヴィクトワールピサ)

2歳時にコントラチェック、マイネルサーパスを、3歳春にはモズベッロを撃破し、カレンブーケドールとも接戦を演じている隠れた鉄砲玉。

ハッキリ言って、本来ならここにいるような馬ではないと思われ…。

が、とにかく調整がピンポイントで当たらないと力を発揮できないタイプ(秋華賞でもそんな噂を聞いた)なのか、出来不出来が極端すぎます。少し敏感な天才肌なのかもしれません。

東サラさんは一般ファンでもアネモスの近況が調べられるので、気になって過去ログまで読んでみると、これがまあ大変だこと。私も必要に迫られてクラブのいろんな馬の近況コメントを読みますけど、彼女くらい能力はあるのにいろいろアクシデントが多い馬は最近珍しいかな。

馬体の硬さ、太りやすい体質、極端な怖がり、ダート転戦プラン、ゲートもっさり、ツメの蟻洞、そして最近のじんましんなどなど、あり余った素質を全然活かしてないっぽい。それでいながらこの成績って、いやぁ惜しいなあ。パンとしたら相当面白いだろうに。きっと今日も友道先生の懸命の模索が続いているハズなんであります。

で、血統面から見ると、実はこの馬こそ父ヴィクトワールピサのギリギリMAX活性疑惑馬で、先日皆さんに発表した統一基準でいけば「深入りしない非推奨馬」ということになってしまうんです。

レッドアネモスの種付け日は15年5月30日、ヴィクトワールピサの誕生日は7年3月31日だから、見事にグレーゾーンに引っかかっておりますです、ハイ。

もしMAX活性ならもちろん父似のはず(3代母ヴァインゴールドはミスプロのゼロ活性馬)ですが、もしゼロ活性ならば母マチカネハヤテ自身は母父バクシンオー似のスプリンターだから、本馬はやや短距離系のエンジンを積んでいることになります。そこに父のT型と相まって現在のような距離適性になったのでしょうね。

いずれにしろ、こういうクラブ馬を持つ会員さんにとっては、胃が痛い日々が続くわけですが、これも何かの縁、私もこの馬をよく覚えておくことにします。

▼マーメイドS2020 これぞ推薦できない怪しい天才クラブ馬!? レッドアネモス」への6件のフィードバック

  1. 能力あるのにアクシデントが多いといえばレーツェルもですよね(笑)

    去年のこのレースを最後にたった5戦で引退してしまいました。

    脚元の弱さは克服できませんでしたが、本来は重賞でも通用するポテンシャルはあったと思うんですよね…

    今後はレーツェルの仔に出資するのが1つの夢です。

    MADAMA LYDIAさんには、ずいぶん前にレーツェルの診断をしていただきました。

    その節は本当にありがとうございました。

    今年のマーメイドSは同じキャロットのフィリアプーラを応援します。

    フィリアプーラはハービンジャーのミニマム活性産駒ですが、優勢期産駒の方が活躍馬が顕著に出ている印象です。

    また来年から優勢期に入るので(クラブ募集馬として)、ハービンジャー産駒を積極的に狙いたいです。

    ディープインパクト、キングカメハメハの後継はハービンジャー?というのは言いすぎでしょうか。

    1. 去年の今ごろ、レーツェルの話をたくさんしましたね。

      それはそうと、わにさん、いいところに目を付けられていますよ。
      今はまだ公開前なのでもったいぶっておきますが、とにかくいい狙いだと思います、今年のハービンジャーは。
      キャロットさんもそうだといいのですが…。
      来年といわず、今年も少し注目されるといいでしょう。

  2. やっぱりハービンジャー狙い目なんですね!
    面白い位、劣勢期になってから代表産駒少ないですもんね。
    クラブに来るかわかりませんが、さっき岡田スタッドの仔調べたら面白そうな仔が。チェックしときます。
    いいこと聞きました!!

    1. 数も少ないし不思議なんですけど、いい配合だなと思う馬が多いです。
      クラブによってはさっぱりかもしれませんが、そろそろ反撃ののろしが上がってもいい頃なのかな?

  3. サンデーの注目馬の動画拝見しました。

    ハービンジャーはやはり良いみたいですが、今年のキャロットの募集馬はどうでしょう…

    ディアデラノビアとサンブルエミューズがどちらもギリギリでゼロ活性ですし、狙いたいけど狙えないというジレンマに苛まれています。

    ギリギリなので何かの間違いでMaxになっていないかなとも思っていましたが、先日のスペシャルウィークのゼロ活性の件できっぱりと諦めることにしました。

    クルミナルは毎回ギリギリで判定が難しいですし、今年のキャロットのハービンジャー産駒は見送った方が良さそうかもしれません。

    それはそうと父のゼロ活性はクロスが無効になるというメリットもありますが、その逆のデメリットも当然ありますよね?

    今年の募集馬でいうキズナやエピファネイアがそれに当たりますが、そこらへんは一長一短と捉えればいいのでしょうか?

    1. いつもご視聴ありがとうございます。早いですね。

      シルクさん、キャロットさんまではさすがに調査の手が回っていませんが、そうですか、ハービンジャー旋風そこまで吹いていないんですね。
      いちおうジーワンさんまでだと、まだけっこういる気がする(というか断然のトップサイヤー)ので、この層の会員さん向けなら役立つ情報かと思って伝えたのですが…。

      テシオ派のキャロット会員さん、今年はやや戸惑い気味なんでしょうか。
      夏のキャロット祭りは、ふんどししめてかかりますw

      さて父のゼロ活性ですが、デメリットはそんなにないのでは。
      確かに私、今までに父ゼロ産駒を一度も推したことないんですけど(昨年のロードHCにはいましたね)、スクリーンヒーローやサンデーの前例がありますから、ゴッツい大物だと感じたら、アタックする手はあるでしょうね。
      もちろん通常は(とくに牝馬は)、繁殖に上がってからの方が楽しめる存在だと思いますけど。

      ただ父のゼロ活性って、優先を決定するのが煩わしいです。(確定できれば御の字)
      5代たどって’80年代の祖先ならまだしも、’50年代の欧州祖先なら手が出ませんね、私なら。

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