▼今年の夏もヤマ場は過ぎた気がする サマーセール、キャロットCのデータを見ながら 8.16

まずはサマーセールの準備から

来週22日から5日間開催されるサマーセール2022に関しては、すでに全てのデータをオーナーさんにお渡しできている。このあと例の内科的所見「レポジトリー」を見られるシステムに申し込み、そこで健康状態を確認できた馬だけが最終候補になるはずだ。

ということで今年は、夏の3大?セール…セレクトセール、セレクションセール、そしてサマーセールの上場馬をほとんど全て見てきたことになる。しかも初めて「馬を買おう」という視点込みだったので、例年とは真剣度が違う。またドルメロ理論を通じて見ることで3つのセールの「本当の特徴」も少しわかった気がする。

3つのセールの一番の違い、それは「月のサイクル」だ。表面上はそれぞれ、セレクト>セレクション>サマーという位置づけがあることはわかっていても、それが何によるものなのか…種牡馬なのか、繁殖なのか、はたまた血ではなく、生産側にあるのか、なにかひとつでもいいからその違いを数字で見られないものかと考えてきた。

もちろん種牡馬や繁殖の質も大切だろうが、私のように上場される馬データだけを見る人にとって、一番違いを感じられたポイント、それが月のサイクルだった。

月のサイクルすなわち母から表のスピードを得ている産駒の割合が3セール間では明らかに違う。セレクトセールや大手40口クラブ募集馬だと月のサイクルが表の割合は平均約5〜4割、セレクションセールや大手400口クラブ募集馬だと約3〜4割、そしてサマーセールでは約2〜3割というのが実感だ。

この数字は馬選びにも大きな影響を与える。たとえばオーナーさんから「この20頭の中から5頭選んでほしい」と言われたとき、20頭中の4割なら8頭だからまだ5頭の表馬を選べるだろうが、2割になると表の確率は4頭だから、リストにハナから表馬が5頭いないことだってある。つまり月のサイクルを気にせずに馬を選びやすいのはセレクションセールまで、ということだ。

単純に馬のレベルの違いとはよく言われるが、私の目からはこの「月のサイクル」の確率の違いがそのままセールのレベルに直結しているように思われる。

その目でキャロットCの募集馬をみていくと

ドルメロにとって8月はキャロットC祭りの月でもある。今年もどんと出ましたよ、95頭。事前のリストからセレクトセールで購入した6頭を中心に入れ替わり、バラエティに富んだ布陣となっている。下調べは一通り終わったので、今年の夏の「ツールドフランス・アルプス越え」ならぬキャロット越えも無事通過できたようだ。

ただバラエティといえば聞こえはいいが、今年のキャロットさんは一言でいえば玉石混交。AもいるしEもいる。比較対象としてシルクさんを持ち出すと、今年のシルクさんは端から端まで平均点ばかり、Bのオンパレードだったから推奨に困ったのだが、キャロットさんはそうじゃない。いいと悪いがハッキリ分かれている。思ったよりも楽しめそうだし、面白いところを推奨できそうだ。明日からゆっくり書きためていく。

さて人気400口クラブであるキャロットさんの月のサイクル表率は、しっかりわかっている馬だけで計算するとズバリ45%。ふむ、今年はいい方じゃないかな。ただし偏りはある。今の時点であまり詳細には触れないが、分類方法によっては極端に低いカテゴリーもあるし、また○○馬はオール表だと思う(おまけ)。

さらに月のサイクルを離れると、自分の種付けイベントが芳しくない馬、これも多い。薬剤2回種付けはまだいい方で、母のゼロ活性とか3回種付け〜とか、そういう馬もチラホラ。とくに今年キャロット募集馬をご自分で計算される方は、母のゼロ活性に注意してほしい。けっこういるよ〜、間違えないで〜。その中には真の母のMAX活性馬もちゃ〜んと混じっているのが悩ましいね。

来年からは「母のゼロ活性」を区別、差別しないつもりでいたけど、今後も注意喚起のために色分けだけはした方がいいかもね。知ってたら出資しなかったという方だっているかもしれないし。

それから、今年は地方馬募集が5頭もいるのね。これはあれかな、東京ダービーを本気で狙いに行くという方針の現れとみていいのかな。今からこんなにハッキリ打ち出したのはキャロットさんだけではなかろうか。

ということは馬のレベルもかなりアップ?→混雑を避けて指名→意外とすんなりゲット→ダート重賞制覇、という好循環も考えられる? ダメ? 今後、地方馬募集枠は毎年穴馬がいる前提で調べた方がいいよ、と言い残して私は去って行く…。データ販売でお目にかかりましょう。

▼今年の夏もヤマ場は過ぎた気がする サマーセール、キャロットCのデータを見ながら 8.16」への3件のフィードバック

  1. 初めてコメントさせていただきます。まずはじめに記事内容に付いてではないことをお詫びいたします。
    最近になり、貴殿のYouTubeチャンネルを拝見させています。その中で『サドラーズウェルズ系 欧州競馬を操る「血のグレート・マザー」が存在した テシオ理論解説・中級編(8) 【計算する血統】No.98』という動画内で取り上げているLalunの読み方、『レイラン』と読んでいますが、私が遊んでいるウイニングポストシリーズでは『ララン』となっていました。ちょっと細かいことですが参考になればと思いコメントさせて頂いた次第です。以上です。

    1. レンガ餅さん、こんにちは。
      コメントはどんな内容でも最新のエントリーに書いてくだされば、それで結構です。

      さて「Lalun」の読み方ですが、そうですか、ウイポにありましたか。
      灯台下暗し、でしたね。
      私も最初は「ララン」と読みたかったですし(読んだ回もあります)、日本表記ではそれでいいのだろうと思います。
      ただせっかく「a」の次に「u」という母音があるということは、前の母音を少し強調して読め、この2音は違うのだぞ、という英語独特の慣習があるじゃないですか。
      あれにならって「エイ」と強調してみたくなった、ということです。ラーランは違いますよね。
      もちろん、ネイティヴの方の発音を聞きたいと今でも思っています。出身や訛りによってまた全然違う読み方だったりして。
      いちおうドルメロシリーズでは統一して、これからもレイランでいかせていただきます。
      ご指摘ありがとうございました。

      1. 追伸で、WikipediaのLalunの母父であるBimelechにはドルメロ氏の読み方が採用されていました。重ね重ね、ご報告でした。

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