▼牧場さんの配合をお手伝いすることになりました 8.31

人生はすべて「人の縁」で回ります

サマーセールが終了してホッとしたのもつかの間、先日オーナーからメッセージが。

「H牧場の息子さんから、あなたに配合診断を依頼してみたい、と言われたよ。どう答えたらいいだろう」

このH牧場さんはオーナーが繁殖牝馬Rを預けているところで、実はこのメッセージの前日、オーナー自ら配合を手がけられたR産駒が嬉しい待望の初勝利を挙げていた。それで連絡をされたのだろうが、今回は逆に頼まれ事も引き受けたというわけだ。

これまでに馬のオーナーさんとは何人かお付き合いさせていただいたドルメロではあるが、生産者さん側との接点はもちろん初めてだし、なにより牧場さんといえば「生産のプロ」である。恥ずかしながらH息子さんは私のYouTube動画も少しご覧になったらしく、興味を惹かれたご様子。作っておいて今さら何だが、やはりプロに覗かれるといつもすごく恥ずかしい。

最初の正直な感想は「いや〜、自分が配合で教えることなんて何もないぞ〜。困ったな…」セールがそうだったように、オーナー方々とは同じ視点で目標に向かって素直に馬を見ることができた。しかし生産者さんはそれ以上に現場で馬産の酸いも甘いも噛み分けてここまで来た方々であって、その方向性がどのくらいマッチするものだろうか…そんなことを感じた私は一度「生産のプロに向けて配合の診断はちょっと…そんな立場じゃないし…」とオーナーにお返事をした。本当にこの時点ではまったくその気がなかった。

するとすぐにオーナーから電話が来た。「どうした、断るなんてもったいない。H息子さんは君のYouTube動画も見た上で納得して話をしてきたんだし、協力していい馬ができればこんなに嬉しいことはないじゃないか」

オーナーはその夜まさに初勝利の祝杯を挙げているところだったから「高揚していてすまない」と断わられた上で、あえて私に一歩踏み出すように助言してくださった。

そこでとにかく私はH息子さんと一度話をしてみることにした。

生産者さんの飾らない純粋な気持ちがあふれたメール

翌日、直接電話でお話しできれば一番いいと思いながらも、時間が夜になってしまったため、まずはメッセージでごあいさつ。メールアドレスを教えていただき、まずは私の方から戸惑っている現状と、本当は嬉しい気持ちと、私に何ができそうかを教えていただくよう、最初のメールを送った。

ところがこれが私の悪い癖で、メールがいつも長い。今考えたら、H息子さんにすれば初対面で長文送られても…と別の戸惑いがあったと思うが、何しろ行き違いがあってはならないと慎重を期したのが仇となってしまった。しかしH息子さんはそれにもきちんとメールを返してくださった。

そこには厳しい馬産の世界に生きる方の、現状を打破するぞという熱い思いと、それにはひとつずつ課題をクリアしていき、そこにご自分のスタイルや夢を少しでも入れていこう、という先を見据えた冷静さみたいなものが両方垣間見えて、飾り気のないまっすぐな息子さんの人となりがわかる気がした。(私の方が年上かな)

私はこういう方ならきっと協力できる道があるのではないかと感じ、難しく考えるのはやめ、すぐに今回のお話を快諾した。というか、厚かましくも何とすぐにH息子さんにひとつ「お願い」までしてしまった。

それはテシオ理論に携わる方なら誰もが感じていること、そう自然サイクル付近で実際の馬産現場では何が起きているのか、それを少しずつ教えてほしいとお願いしたのだ。理論の境界線は本当はどの辺にあるのか、イレギュラーの大きさはどこまで数えればいいのかなど、生産の基本中の「き」を教えていただく中で、私の頭の中もいよいよアップデートしなければと思っている。

牧場さんにどうやって協力していくか

さてドルメロがH牧場さんに対してどんなお手伝いができそうかだが、H息子さんはすでにいわゆる血統評論家という方からアドバイスをもらっているとのこと。昨今の牧場では一般的なことだし、今後もその縁は続いていくだろう。ということは種牡馬の選定にはあまり困らないのではないかと思っている。

そこで自分は主にその次の段階、その種牡馬を選んだことで生じる「優先祖先&適性」とか、実際にいつ頃が良さそうかという「表の種付けの時期」、生まれるはずの仔馬の「基礎体力」、さらに将来的な繁殖牝馬の取捨選択など、主に繁殖側からのアプローチを中心にご提案させていただいた。できることとできないことはあるだろうけど、テシオ理論は時間軸の管理がひとつのキモでもあるので。

もちろん、その他どんなことでも役に立ちそうなら気軽に声をかけてくださいと申し上げておいた。今回私のわがままでメールでのやりとりになってしまったが、すごく濃密な内容だったので、かなり距離感が近づいたかもしれないと勝手に思っているw 今後はH息子さんが相談したいときにいつも協力できるドルメロでありたい(もちろんメッセージで可w)。よろしくお願いいたします。

オーナー、今回もありがとうございました。

で、実はこのあとオーナーに降りかかったもっとすごい別のジェットコースター案件(現れてそして立ち消えた?)を伺ったのだが、それはまた少し話が進行したら、あるいはある程度まで落ち着いてから後日談として皆さんにお伝えできればと思っている。

人生、常にタイミングとジェットコースターですってば、ええ。

▼牧場さんの配合をお手伝いすることになりました 8.31」への4件のフィードバック

  1. 最初にブログを見つけた4年ほど前からは、想像がつかない事になってきましたね笑
    これからもどうなるのか楽しみに見続けていきたいと思います。
    数々の挑戦おめでとうございます。

    1. ガロまるさん、お久しぶりです。
      ずっと活動を見続けてくれてうれしいです。

      ブログ初期の頃、懐かしいですよ。
      どこへ向かっているかわからずに頑張っていましたからね。
      これからも流されるまま、訪れるチャンスを楽しんでいこうと思っています。

  2. 今回もまたすごい依頼が来ましたね。

    牧場の方と実際にお話する機会なんてそうそうないことだと思いますし、お手伝いをしつつ馬産現場のことを教えていただけるのならばこんなに嬉しいことはないですよね。

    私としてはテシオ理論、ドルメロ理論が年々進化していることが嬉しいです。

    1. まだ具体的には何も決まっておらず、お呼びがかかったら張り切って臨みたいと思っています。
      それよりも実際の現場のことを教えていただけるのが嬉しくてなりません。
      まずは自然サイクルをしっかり足固めしないと。
      ツアー、気をつけていってらっしゃい!

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