▼サンデーサラブレッドC2019 1歳馬最速解説 関西編(No.176〜184完)

※最速解説のトリセツ2019(まずはお読みください)

(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる

(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって全部がBADではない

(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)

(4)17年度産駒については、リストもれがあってもご容赦を。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする

(5)現時点で筆者は実馬(動画、写真含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算であることをご了解いただきたい

(6)この判定に沿って指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解された上で活用されたい

サンデーサラブレッドC2019 1歳馬最速解説 関西編(4)

・募集番号 
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年度産駒の判定(いれば)

176 ラテアートの18(牡)

 父 ブラックタイド
 →OK
 +22日 4番仔
 ラテアートの17 →ぎりOK7日

【 優先祖先 】 サンデーサイレンス
【 基礎体力 】 38

17年度産(サンデーR、競走名カヴァス、+20日)は、父カレンブラックヒル優先、母MAX活性込みでスピード馬としてうんと面白い存在だが、残念ながら本馬はそこから1年経って母ミニマム期。そこだけ。

180 リビングプルーフの18(牝)

 父 トーセンジョーダン
 →ぎりOK1日
 −5日 5番仔
 リビングプルーフの17 →ぎりOK4日

トーセンジョーダンは名繁殖エヴリウィスパー側のNorthern Dancerこそ無視できるレベルに薄まっている(これがトーセンジョーダン配合成功のカギ)が、種牡馬としてはダンスチャーマー側に高濃度のNorthern Dancerが加わってしまったため、本馬の母側の強いファルブラヴ(MAX)Northern Dancerとクロスしてしまう。見送り。

姉のテトラドラクマ(父ルーラーシップ)は何度も言うようにダイナカールNorthern Dancerゼロ活性になるので成功した。(優先は母。マイルも本当はちょい長い適性の可能性が)

なおテトラドラクマ全弟の17年度産レインカルナティオ(サンデーR)は父の活性値がもっと弱まるので、Fairy King〜Bold Reason〜Lalunというおなじみの優先で、切れないけど姉よりは距離が保つ馬になるかな?

182 ウェイヴェルアベニューの18(牡)

ここからは持ち込みや外国産馬をご紹介。
まずフランケル産駒が2頭続くが、いずれも父の劣性期で…。

父 フランケル
→ぎりBAD9日
初仔

【 優先祖先 】 ダンサーズイメージ(1965)
【 基礎体力 】 56

使い出しはフランケルだと思って芝からスタートだろうが、ダートに矛先を変えてからが本当の勝負になるだろう。

ダンサーズイメージは日本でも繋養されていた種牡馬で、劣性期は芝でも走れる母似の産駒を出した(コクサイリーベワコーリューオーなど)が、優性期にはやっぱりヘイセイシルバーなど芦毛のダート馬を数多く出している。

母は期待のゴッツい超一流スプリンターだが、初仔の今年は様子見が正解かも。
ただ今後同じ母似でも母自身が優先になるような配合なら、それはそれでちょっと注目したい。

183 フォエヴァーダーリングの18(牝)

父 フランケル
→OK
初仔

【 優先祖先 】 マイニング(1984)
【 基礎体力 】 69

本馬も「ダートのスプリンターだ」と思って出資すればなんてことはない良い馬なのだが、いかんせんフランケルでしょ?と思い込んでいるから不満ばかりが増すのであって…。

ウェイヴェルアベニューの18ではあまり関係がなくて割愛したが、実は18年度産のフランケルは自身の活性値がミニマム期で、Northern Dancer活性値を計算すると

0.75×2×0.25×0.25=0.09375<0.125

よってこの年のフランケル産駒は父由来のNorthern Dancerが回避できる唯一の年回りになる。(来年はダメ。またデインヒルDanzigのゼロ活性馬なので)

フォエヴァーダーリングNorthern Dancerも0.75と0.234…なので元々高くはないが、なんなら消えてくれた方がいいに決まっている。

ゼンノロブロイの近親でもあり、筋は一本通っている。
初仔とダート適性さえクリアできれば、きっと走ります。
コスパは超悪いけど。

184 (外)プレシャライジングの18(牝)

これが今年のサンデーR最大の隠し球かも。

 父 スペイツタウン
 →ぎりBAD2日
 +14日 3番仔
 プレシャライジングの17 →OK

【 優先祖先 】3代母For the Flag〜5代母Mrs. Peterkin(芝マイル)
【 基礎体力 】 ★72

短評にあるとおり、あの歴史的名牝ゼニヤッタの姪っ子。

まずゼニヤッタがどんな馬だったかというと、

▼ゼニヤッタ(2004)

父 Street Cry 活性値5

母父 Kris S. 活性値1
3代父 Forli(亜) 活性値6+α
4代父 Hoist the Flag 活性値4

【 優先祖先 】 母VertigineuxTom Fool(ダート中距離)
【 基礎体力 】 ★★84
 +7日

ハハハ、いわゆるバケモノ配合ですな。
新しい世代でMAX活性が2回続いたことで、女傑が生まれる土壌がしっかり醸成されたというわけだ。
クロスもたくさんあるけど、どれも片方が薄くて影響は限定的。

この名牝と途中まで配合が同じ本馬は、父スペイツタウンの活性値3より優先が3代母For the Flag(芝馬)となり、またFor the Flagの優先も5代母Mrs. Peterkin(米の芝馬)になる。

芝馬とダート馬のサンドイッチで構成される牝系なので、どっちつかずになる危険もあるが、本馬が日本で芝を走ってもおかしくない背景は感じられるし、少なくとも偉大な叔母ゼニヤッタよりは芝適性が高そうだ。

ぎりBAD2日、+14日、3番仔…。
残存クロスは確かに強いけど、どのデータもいいところを突いているし、サンデーRで1口50万円なら…ねぇ。あくまで気性次第の穴候補ですけど。

ちなみに全姉の17年度産はニューワールドレーシングさんで募集していた(満口)。優先は4代父のForliになるので、妹よりは距離に融通が利くかも。
デビュー戦に注目してみたい。

姉妹どちらも繁殖としては大変有望。
Northern Dancerが6代目に後退してほとんど効力をなくすし、残りのミスプロがごっつ強い種牡馬なんて日本にはそうそういないから。

177 ギーニョの18 →?
 ギーニョの17 →OK

178 デュアルストーリーの18 →?
 デュアルストーリーの17 →?

179 グルーヴァーの18 →?
初仔

181 キナウの18 →?
初仔

これにてサンデーTCさんの1歳馬2019最速解説は終了です。

今後のブログ展開について

さていよいよ今週から2歳戦が始まりますが、今年は2歳戦の前日予想は行わず、レース後の月曜などに注目勝ち馬(いれば)のプロフィールをご紹介する形に変更します。

これは予想までの手間暇の面もそうですが、そろそろBAD判定の馬を除いてよりOK判定に近い馬たちのデータを集めたい(Macのファミリーテーブルに加えていきたい)からで、芝のクラシック適性レースから注目馬を中心に詳しくご紹介していきます。

そして次のクラブ馬特集ですが、予定を変更し、社台RHさんの1歳馬を紹介していくことにします。

私は馬主クラブ界隈のことにトンと疎くて、今の今までサンデーRさんと社台RHさんが特に近い関係であるということを知りませんでした。ジーワンRさんがちょっとだけリーズナブルに楽しめるとか、そういうことも。(のんきだな、おい)

よって今後は社台RHさん、ジーワンRさん、そして先週あたりに今年のリストが上がってきたシルクHCさん(7月パンフ配布)…という順にドンドンとご紹介していきます。

一部についてはパンフ配布開始日までに間に合わないかもしれませんが、がんばって各6〜8回シリーズでお届けする予定です。(OK馬が少ないと回が減りますし、今はあまり馬券を買っていないのでなんなら土曜日にも更新がありそうです)

どうぞお楽しみに。

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