▼東京優駿(日本ダービー)2019 超大穴は父の活性が高いのに母似のアッサリ毛色馬?

日曜の東京の最高気温は32度予想!?

古今東西、日本ダービーの歴史はさまざまな条件に左右され、レアケースのもとでレースが行われたことが何回もある。

たとえば天気。
ここ10年だけでもオルフェーヴルロジユニヴァースの勝ったダービー当日は最悪のどろんこ馬場で、オルフェはともかくロジユニヴァースはその激走がもとですっかり調子を崩し、以後ついに復活できなかった。

たとえば期日。
日本ダービーの歴史の中で2回だけ、ダービーが7月に行われたことがある。
1度目は昭和43年、東京競馬場の改修工事による7月開催で、もう1回は前年暮れから猛威を振るったインフルエンザによる中止を挟んだ昭和47年の7月開催。

そして今年、令和最初の日本ダービーも、5月開催ながら「真夏並みの厳しい暑さ」のもと行われる異例の競馬の祭典になりそうだ。

日本ダービーは言うほど堅いレースではない

ここ10年のダービーで人気薄で好走した馬をピックアップしてみると、

スマイルジャック 5 母〜セントクレスピン 皐月賞9着
アントニオバローズ 7 父マンカフェ 右肩跛行 皐月賞9着
エイシンフラッシュ 1 母系深く TR熱発回避 皐月賞11番人気3着
ウインバリアシオン 6 母 弥生賞7着 青葉賞6番人気1着
ベルシャザール 6 母 皐月賞3番人気11着
トーセンホマレボシ 6 父 京都新聞杯5番人気1着 
アポロソニック 4 母母 青葉賞9番人気2着
マイネルフロスト 1 母系深く 毎日杯勝ち 青葉賞6着
コズミックフォース 5 母 プリンシパルS勝ち

▼父の活性値が高いのに母似の馬

▼東京適性は十分なのに中山でまあまあ負けた馬

▼足元や体調に不安が出たり長めの休みを挟んだりと、ダービーまで決して順風満帆でなかった馬

▼意外にも先行馬の頑張りが目立つ

こんなところがダービーを10番人気あたりでしれっと2、3着する面々のプロフィールだ。

これを今年の人気薄組に当てはめると…

ロジャーバローズ 5 ★69 母母〜リファーズスペシャル 鹿毛
エメラルファイト 1 ★66 4代父Tentam(1969) 芦毛
サトノルークス 5 母リッスン(マイル)
マイネルサーパス 6 母母ヒカルダンサー(マイル)
メイショウテンゲン 5 44 母メイショウベルーガ 芦毛
クラージュゲリエ 6 父
レッドジェニアル 6 47 母母セカンドチャンス 黒鹿毛
アドマイヤジャスタ 6 母母ヒード(マイル)
リオンリオン 8 父
タガノディアマンテ 7 父
シュヴァルツリーゼ 6 63 母ソベラニア 青鹿毛

なるほど今年もクサい馬がかなりいる。

そこで今年のダービーにおいて人気薄で激走しそうな馬を、配合面も加味し、可能性の高そうな順に3頭ピックアップしてみた。

暑い日は鹿毛に限る!?ロジャーバローズ

人気薄条件で、過去のダービー激走ポイントに一番フィットするのがこの馬。

父の活性が高いのに母似で、優先祖先がリファーズスペシャル(芝11.1ハロンのG3勝ち、12ハロンで3着)、★付き、先行脚質。

中山スプリングSで2番人気も7着に負け、地元京都の二二に戻って権利取りに成功(こちらの方がダービーの適性が高い)。

しかも過去2回の7月ダービー時、東京の最高気温は

1968年7月7日 28.3度
1972年7月9日 30.8度

とやっぱり暑かったのだが、この時勝ち馬2頭(黒鹿毛)以外の2、3着馬の毛色はすべて本馬と同じ「鹿毛」

黒鹿毛の勝者2頭が強かったのは褒めるとして、やっぱり暑いと鹿毛くらいが我慢の限度で、黒い系統はパドックを歩くだけでも熱中症にかかりそう。

毛色込みで刺客の一番手に挙げておく。

いやいや暑い日こそ芦毛でしょ!?エメラルファイト

この馬も激走ポイントに相当ハマる1頭。

優先こそ少数派の母系深く(エイシンフラッシュマイネルフロストの例はある)だが、その優先がTentamという米国馬で、ダートと芝のG1を両方勝っているオールラウンダー。

しかも芝12ハロン時代のマンノウォーSを2着するなど、けっこう距離に融通が利く。

またエメラルファイト自身、皐月賞を回避した経緯から順風満帆でないポイントがあり、★があり、毛色も夏といえばの芦毛クン。

アメリカンな系統だから適性は思いっきり中山向きだけど、それでも展開次第でか〜な〜り、面白い存在なのである。

毛色は…だけど、伸びしろ一番シュヴァルツリーゼ

この馬はまだ素質だけで走っている感があり、ダービーでの覚醒にはもうちょっと時間がほしい感じがする。

するけど、父高活性で母似、基礎体力旺盛、東京で新馬勝ち、皐月賞は後方ままの競馬でなにもせず、と考えれば考えるほど、クサい。

優先の母はドイツ系でコースは府中向き。
青鹿毛クンなので、当日パドックで汗ポタポタ状態でないことを確認した上でちょっとだけ買うのはありそうだ。

秋に一番成長する馬だと思う。
重馬場ならここから買う手もあっただろう。

当日現地へ出かける方は、暑さ対策を万全に。

▼東京優駿(日本ダービー)2019 超大穴は父の活性が高いのに母似のアッサリ毛色馬?」への2件のフィードバック

  1. ロジャーバローズ、予想的中おめでとうございます!この馬を取り上げたのはここぐらいじゃないですか!?
    1枠1番が活躍しているレースであり、また、高速馬場の先行馬ということで、私も単複500円ですが、当てさせて頂きました。
    目黒記念では、私の出資馬、パリンジェネシス がハイペースを逃げて馬群に沈んでしまいましたが、、、

    1. 越智さん、的中おめでとうございます。
      いい馬券ですね〜。

      私はさらに日和ってワイド(ロジャーバローズ×ヴェロックス)の的中でお茶を濁してしまいました。
      それでもゴール前はかなり声が出て、嬉しかったですが。

      今年ロジャーバローズに注目している人は本当に少なかったです。

      私の知るところでは東スポの中村均元調教師が★を打って「サートゥルの敵は身内(同厩舎)にあり」と見出しを打っていたのと、井崎脩五郎センセーが「末尾9の年は1を狙え」と注目していた程度でしたね。

      そこから当たらないのが井崎脩五郎センセーのいいところですよね。
      いつもの枠連なら当たったのにな〜。

      みなさんの後押しもあり、現3歳世代は望外の結果をもちまして春シーズン終了を迎えられました。

      来週からもう2歳を見ていくんですね。
      時間の経つのは本当に早いものです。

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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