▼ドルメロ、サラブレッドの配合のお手伝いをすることに

まぎれもない正真正銘、本当のお話です

ノースヒルズ特集やエリザベス女王杯特集の動画を作りながら「早くみなさんにお伝えしたい」と思っていたのだが、自分でやることを増やしてしまい最近ちょっとヤキモキしていた。

というわけで、私ドルメロはこのたび

来年春、種付けをする繁殖のために「配合」を考えることとなりました。

ゲームでも仮想でもない実物の繁殖牝馬のために

今回の事のてんまつまでは詳しくお話しできないが、もちろんブログやYouTubeが最初のきっかけとなっていることは確かだ。

今回ある方から某オーナー様を紹介され、動画内容や生産について少しお話しする中で、最後にオーナー様に「どうですか、よかったら配合を考えてみませんか?」という思いもかけないお言葉をかけていただき、そのご厚意に甘えて厚かましくも連絡を取らせていただいた。

その時点ではまだ「いや、こんなことが本当にあるだろうか」と思っていたくらいで、慎重に考えるつもりでいたのだが、オーナー様に事前にたくさんの情報をいただき、普段知り得ない内情も教えていただく中で「これは今後の勉強になるはずだ」との思いで、今回最初の一歩を踏み出してみることにした。

すでに私の手元にはオーナー様からの繁殖牝馬リスト(頭数もけっこういる)が届き、オーナー様のご意向やご予算、ご嗜好、気をつけることなどもご教授いただいてある。考慮時間も十分にいただけたので、生けるものの命を吹き込む神聖な作業と心して、これから約ひと月、取りかかる所存だ。

さてどうやって配合を考えていくか

今回私が考える配合は、そのすべてが即採用されるわけではない。オーナー様の元でさらに十分考慮された後、何頭かはドルメロ流で配合することになるかも知れない、という感じだ。(とにかく配合を考えるのは大変な労力らしい)

しかし私は最初のんきに「配合をするならダービー馬の可能性だってあるはず!」などとものすごく夢見た瞬間があった(今思えばちょっと恥ずかしかった)が、その後実際に生産や購買のお話を聞かせていただく中で、夢だけではやっていけない厳しさにも触れることとなった。

もちろん私はまだ配合1年生なので、熱意だけは負けずにこのプロジェクトに取り組むが、どこかでそんな冷静な目を持つこともまた大切だと思っている。

幸い関係者様方は、私のYouTube活動やテシオ理論にも一定のご理解をいただいている。なのでテシオ理論を用いることももちろんOKだし、むしろ今までのプロ配合師にない軸で取り組んでほしかったからこそ、私のような者をご指名いただいたはずだ。

これまでの知識はもとより総動員した上で、私なりの主張も必ず入れて、お答えできる配合にしていこうと思う。

ただここでひとつ重要な点がある。

それは「月のサイクルをどうするか」という問題だ。

いまや繁殖の誕生日を見れば、その牝馬の月のサイクルがいつか、有望なのはどちらか、くらいはわかるようになった。しかし今の生産現場はそれを活かす態勢になっていないのが現状だ。

テシオ理論の本質はその時間的概念にあり、また母から授かるスピードこそが生産の基本であるから、本当ならぜひ種付けの時期を指定したいが、残念ながら私には中島氏のようなピンポイントの配合時期はわからないし、またそれによって現場が混乱してしまうのは本意ではない。

ただ一切コメントしないのも違うと思うので、今回は「できれば今年の仔が生まれて少し経った発情期が良さそう」などのメモ程度にとどめておくつもりだ。これはテシオ理論を学ぶ方なら最初に疑問に感じる点だと思うので、いちおう私から事前に述べておく。

さらにオーナー様は大変配合にお詳しい方(普段は謙遜しておられるが)なので、今までの配合事例の評価や、繁殖としてあまり活躍できなかった牝馬についての解説など、ありがたいことに今回のご依頼の他にも私に宿題を預けてくださった。きっと研究されたいのだと思う。

まずはこのひと月で配合をしっかり考えた後に、その宿題についてもゆっくり考えて答えを出すつもりだ。

とはいえ、皆さん誤解しないでね。私の前に配合をお考えになった方たちはみな名のあるプロですからね(ビックリするくらいの大物w)。そのまた前はオーナー様自らがお考えになったほどだし。私はそれをできればテシオ流で解説してみる、ただそれだけのことです。偉そうなことは何も言えませんw

今後の展開など

さて今回の配合がもし採用されれば、オーナー様は「動画にしてもいいよ」と寛大におっしゃってくださるが、私としては今のところそのつもりはない。たとえどれか1頭が競走で大活躍しても、同世代全ての馬が引退した後に少し語りたいな、くらいの気持ちがあるだけだ。

なので皆さんには今回の記事をもって最初で最後のご報告とさせていただき、途中経過やその後の成績等についてはブログでもYouTubeでも原則公表しないことにする。いよいよドルメロが今回そういう道に脚を突っ込んだ、そう覚えておいていただくだけで幸いだ。

もちろん今後またこのような幸運なご依頼があるかもしれないので、皆さんにお伝えしたという経緯もあるが…(新しいご依頼はその都度ご報告します)

そうそう、これに関して私は今回のようなご依頼を承る窓口を持っていなかったので、次回のYouTube「一口馬主クラブ」や「配合紹介」動画回から、受付のGmailを概要欄に記載しておく。

もしご依頼やお仕事のご要望があれば、まずはその概要欄からGmailにご一報いただきたい。ご質問は今まで通りこのブログ内がいいと思います。

いつも皆さんに活動を応援していただき、本当に感謝しています。今回このような大役を仰せつかり、身の引き締まる思いですが、お話があったときなぜか真っ先に皆さんのコメントやハンドルネームが一気にぶわっと思い出されて、私を後押ししてくれた気がしました。

このプロジェクトは私だけでなく、テシオ理論の真理を追う皆さんとともに完成させるつもりで取り組みますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

2020.11.11 ドルメロ

▼ドルメロ、サラブレッドの配合のお手伝いをすることに」への17件のフィードバック

    1. ちょ、Yoheiさ〜ん、どうしたんですかぁ!

      ドルメロはどこにも行っていませんし、まだ何もしていません。
      すべてはこれからです。

      そうそう、過去にYoheiさんからご提案があった「有料の個別相談」もきちんと考えています。
      ロードTO2020一覧表回から概要欄にGmailアドレス入れたので、ここから個別にご注文いただき、BOOTHショップでPDFをお買い上げいただく形にしようと思います。来年はクラブ募集馬動画やりませんので、他にも一定数の需要があるかと思います。
      スタートは来年1月からです。

      1. ご返信ありがとうございます。
        ぜひ活用させていただきます!よろしくお願いいたします。

  1. おめでとうございます!

    すごいところまで来てしまいましたね。
    最初のブログだけのころが嘘のようです笑

    願わくばG1馬の配合者になれるよう祈っています。

    1. ガロマルさん、ありがとうございます。
      最初の寂しいブログ時代を知っている方、貴重になってきましたよw

      でもあの頃、限られた皆さんと膝を付き合わせるかのようにコメントを交わしていた思いを忘れることはありません。
      あれがあって今日があるのですから。

  2. エリ女の動画がまたバズりそう!と思ってこちらに来たら、もっとびっくりです!おめでとうございます!!(^○^)
    凄すぎますね、スケールが!ゲームの世界(笑
    採用されるといいですね!そして、三冠馬取ったりして、、、。ゲームの見過ぎですね。
    レースの動画も深くて唸りましたが、アドバイザーも上手くいきますよう祈ってます。

    1. みたみたさん、ありがとうございます。
      でもまだ1年生なので、配合を考える機会が与えられたことに喜びを感じるくらいでちょうどいいかも。
      私も一瞬だけ府中2400のゴール前がちらつきましたw
      がんばってきます。

      1. おはようございます!
        理論を実践に活かす機会なんて早々あるものではありません。
        まずはおめでとうございます、スゴい!とコメントを打っています(笑)

        ただご本人にしてみるとうれしさとプレッシャーが同時に来ていると思いますので、その辺りのメンテとケアを十分に取っていただければと思います(^^)

        1. こうなるであろうと予想してました。希望的願望も含まれますが^_^
          配合のコストパフォーマンスも現実的には重用な要素ですよね。

          1. うわ、がっつり予想されていた…w

            コスパの話は関係者の方から一番最初に出てきた気がします。
            生産にとって大切な要素なんですよね。

        2. ありがとうございます。
          あまり根を詰めないように、気をつけます。
          楽しく活動できるうちが華ですから。

  3. MADAMA LYDIAさん、こんばんは。

    すごいお話が来ましたね!読んでいてドキドキが止まりませんでした!

    私からすればゲームの中の出来事ですから
    それが現実になるだなんてちょっと信じられません。

    私もずっと携わってきたテシオ理論ですし、何よりも優しくて謙虚なMADAMA LYDIAさんのお人柄を思うと自分のことのように嬉しくなりました!

    最後の言葉にも感激しました。

    今回の件、本当におめでとうございます!

    陰ながら応援しています!

    1. わにさん、ありがとうございます。
      私たち庶民が人生の選択でこんなにドキドキすることって、そうないんですよね。
      ですから今回のお話はここまでの活動のご褒美だと思って、思い切り飛び込んできます。

      皆さんにも今後何かの形でフィードバックできればと思っています。

  4. ドルメロさんご無沙汰しております。
    ピーヤさんも仰っていましたが、本当にすごい話ですよ! おめでとうございます!
    今回のお話を聞いて、自分事のようにうれしかったのは、わたしだけじゃないはず、、、。
    未知の領域への第一歩は、より一層ドルメロさんの好奇心をかき立ててくれるでしょうね。

    良い縁。素敵ですね。
    パワーアップしたドルメロさん、楽しみにしています。
    これからも応援しています!

    1. おー、お久しぶりです、ただの30代の人さん!

      結局人生は「良縁」なのかもしれません。
      ただこのたびは本当に未知の領域なので、結果は恐れずにいつもの好奇心のかたまりで飛び込んできます。
      わざわざコメありがとうございます!

  5. すごい話ですね!おめでとうございます!
    ゲームでも仮想でもなく、リアルな現場の世界に理論が持ち込まれ、実践できる場があることは本当に素晴らしい機会であると感じています。

    月のサイクル問題については難しい問題、分かる気がします。
    机上の計算や理論だけであればいくらでも調整は出来ますが、相手は実際に生きている動物であり、現場で働いている方々もその1頭だけを見ているだけでは無い訳ですから、こればかりは現実との調整が一番必要になってくるのだろうなということくらいはなんとか想像出来ます。

    配合案が採用されることを祈りつつ、リアルな現場を知った上で、ますますパワーアップしてくるであろうドルメロさんの新たなブログや動画、各馬の解説など今後も楽しみにしています!

    1. ピーヤさん、ありがとうございます。
      こんなリアルな世界が本当に目の前にあることが、まだ信じられない思いです。

      月のサイクルについては、熱心な読者さんにこのくらいご理解いただければ、私はそれでいいと思います。
      勇敢な勇者として、あくまで理論の正しさを押し通す方法もあるでしょうが、それを通すにはまだ私はあまりに未熟者ですし。

      情報の公開はせずとも、またいつか皆さんのもとに還元できるよう、身をもって体験してきます。

和牛十兵衛 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です